第141話 添い寝(ひより編)
「さち、あったかい……」
さぁ寝ようと言う時に、突然ひよりさんと心夏に話があると言われ聞いてみればそこからの2人は有無を言わさずにいっきにこの状況だ。
「ひよりさん、そこまでくっつかなくても……」
「聞いたよ葉柚さんから。すっごいえっちな格好の宝田心夏とは抱き合って寝てたらしいね?」
「え、なんで姉さんが知って……」
まさかと思い心夏の方を見てみると……
「何となく、話しちゃいました……」
申し訳なさそうにする心夏を見ると怒るに怒れない。
「でも、なんでそれでひよりさんがここまでくっつくんですか……」
「なんでだと思う?」
そう聞いてきたひよりさんの顔をまさにイタズラっ子な表情をしている。
「ひよりさんは意地悪な人ですからね。僕が戸惑うのをみて楽しもうとしているんですよね?」
「さぁ?どうだろうね?」
そういうと、ひよりさんはさらにギュッと抱きついてくる。
ひよりさんはちゃんと服をきているので心夏ほどではないのだけれどそれでもやっぱりドキドキはしてしまう。
「心臓はやくなってるよ?」
耳元でそう呟いたひよりさんの表情はすぐに顔を胸にうずめてしまったため見えなかった。
──最近、こんなのばっかりだなぁ……
そんな自分の不幸を呪いながらも、結局は眠気に抗えず僕は眠ってしまった。
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