1.5章 美少女の壮大なる計画

第33話 お礼がしたい

お昼休みの時間。私は生徒会長と屋上にいました。


「うひゃー。あれから心夏ちゃん大人気だね〜」


あれから1週間、あの出来事を見ていた人たちから話が広まり私の噂が嘘だと言うことはみんなに分かって貰えたようでした。

昨日は星馬くんの勉強をお手伝いしましたし、他の男子の方とも前と同じように接してもらえています。


「大人気ということはないとおもいますよ……

それに、これも生徒会長のお陰です」


「えへへ〜そうかな?」


あの後も、生徒会長さんとは朝は一緒に学校に行ったりお昼ご飯もたまに食べたりしています。


「あ、そうそう。心夏ちゃん私の事生徒会長って呼ぶの禁止ね?」


「え?」


それじゃあなんと呼べば……


「葉柚って呼んで?せっかく友達になったんだし、名前で呼び合おうよ!」


生徒会長はキラキラとした目で、私が名前で呼ぶのを待っています。


「えっと、それじゃあ……葉柚さん」


「うん!」


葉柚さんギュッと私に抱きついてきます。


うぅ……

少し苦しいです……


それから少しして開放された私は、葉柚さんに1つお願いをすることにしました。


「あの、葉柚さん1ついいですか?」


「ん?何?」


葉柚さんは名前で呼ばれるのが嬉しいのか、まだ頬を緩ませています。


「浜辺くんのことでなんですけど、1度あってお礼とかできませんか?」


「え?さちくんに?」


「は、はい。今回は最初に浜辺くんが葉柚さんに知らせてくれて、しかも噂を無くすために作戦も考えてもらってお世話になったので……」


「あ〜そうだね……

でもさちくんそういうの気にしないから、お礼したいたいとか言っても拒否されると思うよ?」


そんな気がしていましたが……残念です。


そもそもは、学校でお礼を言おうと思っていたのに浜辺くんはいっつも寝ているのでお礼どころか、お話すらできません。


学校は学びの場なんですよ!?

ああいうのはダメだと思うんです!


「何かないですかね……」


「う〜ん……

あ!一つだけ作戦思いついたかも!」

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