20話 リモート新婚旅行!?
俺は綾香が飛行機に乗ってる間の数時間に仕事を終わらせる覚悟で張りきった。
ピロン
流石にビデオ通話は控えているが、さっきから写真が次々と送られてくる。ヒキニートなのだ、人一倍旅行は思うところがあるのだろう。ニコニコと笑う綾香の自撮りに癒されながら再び仕事へ戻る。
「歩くん!本当に暑いよ!!」
「熱中症に気を付けてな」
「そうだね、今飲むよ。ごくごく」
これは先生視点の遠足ゲームか何かか?それからは仕事どころではなく、綾香と沖縄旅行に一日の大半を費やしてしまった。ちょっとやばい。
「もう夜だよ!早かったね~」
「マジで早すぎだろ。悪いけど今日はこのくらいにしていいかな?」
「ごめん……お仕事の邪魔しちゃったね」
「いや、楽しかったよ。こういうデートもありなのかな」
「私は一緒が良かったけどね~あっ、そうだ!お詫びに歩くんのお仕事応援するね」
応援?と思った矢先、アロハシャツを着た俺の彼女は
「がんばれ!がんばれ!あ・ゆ・む・くん!!」
「うおおおおおおおおおお!!!!!!!」
気が付いた時には、汗だくの綾香と完成済みの仕事データが表示されていた。
「いったい何が……?」
「歩くん、お疲れ様」
「あ、ああ、綾香ありがとう。何とか終わったみたいだ」
「すごかったよ、歩くん。汗かいちゃった」
「お風呂に入ってきなよ」
「そ~うだ、お風呂配信し~ちゃお♪」
「!?」
そのあとめちゃくちゃ身体洗った
「なあ、綾香はさ、この先もニートでいたいの?」
「う~んそうだね、たぶん今みたいに歩くんとだらだらしたいから、ニートのままかな」
「そっか」
「歩くんは……嫌?」
「前にも言ったろ?構わないいって」
「そうだったね」
「じゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみ♪」
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