107.阿・吽 12巻/おかざき真里

 いやもう注文するのが遅れたああああああああ!

 「月刊!スピリッツ」の情報もちゃんとアンテナ張っておかないと……

 月刊誌連載系のコミクスというのは()


 まあそれはさておき。

 冬嗣には二つの竜に見えたあたりまず最澄の変化ーーっ!

 いやもう今回は空海に弟子入りした最澄の変化ですよ。何つか、最初から重い化け物と化してますよ。


 そんでかつては割合べったりだった泰範からしても、何かしら後ろめたい気持ちを呼び起こしてしまう存在……

 彼は元々色々あって仏門に入った複雑でどちらかというと現実的でそれでいて何かしら満たされなかった拠り所を求めているという感じで。最澄から逃げ出したのは彼から必要とされている感が失われたからかな、とも思ったんだけど。

 ともかく探されていること自体が後ろめたい。だから彼の視界の最澄は何というか化け物じみた感じになってしまうんだよなきっと。


 で、空海がばっさりと見つけてきっぱり否定してくれることで、圧倒的なものである空海がここでもの凄く今の自分が求めていたものだとなるなんだなあ……


 それにしても今回は特にページでかい中に文字の使い方が強くて怖かったけど、特にページで切ってるとこ!

 しかも横広の太いフォントでぎちぎちのものがはみだしてる。相手を見ている自分では全てを捕らえきれない、という感じまで受けてしまうではないですか。

 そんで一番怖かったのが最澄の見開き。右ページの。

 光定は行くべき道が見えて喜ばしい変化とみたようだけど、やっぱりこれ絶望だよな?


 判らないのが空海の伝法灌頂を受けるのに「優秀な僧なら一年」最澄だったら「三年」としたとこ。

 この時の空海と最澄の視線の位置も気になるけど、何で「三年」なんだろ。

清濁併せのむには三年必要ということなんだろーか? 「濁」を受け容れるのにただの優秀な僧より最澄にとっての方が厳しいということだろーか?

 ああもう天才と秀才は!


 いずれにしても「時間が無い」ということは…… つか寿命のカウントダウンが始まりましたよ!

 この話は一体何巻まで行くんだろう……

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