96.転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~ 1~9巻/ 進行諸島・彭傑
マンガUP! のアプリを入れてしまったが故に(笑)。
しかし何だかんだ言って無料で全部読んでしまった故に(笑)。
つかこの話の前に「失格紋の~」を読んでたんですな。その時にふと思ったのが、「あれ? この主人公、可愛い女の子と組んでるけど全然恋愛にならないな?」ということだったんですな。で、やっぱり同じ原作者のこれを読んでみたという次第。
いや、ハレム要素ってできれば無い方がワタシは好きなんですよ。要素として面倒くさい。それが重要であるなら、重要である意味があって欲しいんだけど、大概ラッキースケペ的にそーなったりするのがなあと。
昨日書いた「家族戦記」の場合は、一応「義家族」/身近な他人+皆で異世界にやってきてしまった、という三人の気持ちと、単純に結婚詐欺師の父親の血と腕を受け継いでいるという理由がはっきりしているからいいんですな。そんで何より主人公にその気が無い。
そんでそれ以上に、この「転生賢者」の主人公ときたら、たぶん人間そのものにキョーミが無い(笑)。それでいいんか、と思うくらい無い(笑)。
スライムやプラウド・ウルフ達魔物の方がよっぽど興味や信頼があるという。
無論「信用できる他人」というくくりのひとは時々出てくるけど、表紙に出てくる美少女美女達とは本当に何にもない。向こうが密かに思っているのかもしれないけど、当人が本当に全く興味が無い。
何考えてるんじゃこいつ、と言えばそうなんだけど、「あー来ちゃったなあ何とかしなくちゃなー」だけで動いてるのが実に「強靱な元社畜」らしくて良いんだわ。ついでに無意識ワーカホリック。ブラック企業をブラックで戻りたくはない「なあ」と思っていても、戻ったら戻ったで「ま、仕方ない」で済ませそうな徹底ぶり。
とはいえ、「~なったら困るなあ」で、人々が知らないうちに脅威を排除してしまっているというのはなかなか楽しい。まあだからこそ、「無自覚賢者」なんだろうけど。
いやもうしょーじきこのひとが呼ばれた賢者ってことは読者には丸わかりな構造なのよ。ただ本人だけがそれに関する話をされても全くの他人事なんだよ。
アマゾンの初期の感想見ても何なんだけど、この彼のキャラを面白いと思ったひとはずっと読むし、そうでない人はぱっと捨てるタイプだな。
ワタシはこの自分を含む狭い環境の行き先以外には関心が薄い彼が何処まで行き着くか何となく楽しみです。
ただ!
この話の問題として、主人公ゆーじがする決めポーズが少ないこと、表紙に出すと彩りが増す女性キャラが少ないことから、作画担当の方は同じ様な雰囲気にせざるを得ないんだろーなと思いますよ……
実際帰る直前にオクで紙本まとめ入手して帰った頃に送ってもらうようにしたんですが、来たコミクス、殆ど色合いが一緒なんで並べるとどの巻がどの巻なのかぱっと判らない(笑)。
その辺り何とかならないもんですかねえ。
あ、ワタシはこの虚ろな目は好きです。
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