70.SSSS. GRIDMAN関係の放映リアルタイム時のいろいろ感想とかまとめとか考察とか

*最終回直前


○六花ママとは。

>六花ママ

声 - 新谷真弓[4]

六花の母。ジャンクショップ兼喫茶店「絢」を営む。六花との仲は良好で、裕太たちにも友好的に接する。

wikiにこれしか出てこない人物なんですがこのひと中心にちと振り返ってみるーーーー。


1話。

・ほとんど最初から出てきて、ジャンクのどまん前でお皿拭いてる。裕太を病院に連れてくように言う。

→カウンターのどまん前にジャンクが「何故か」存在している。根本的問題だわな。

 この位置にあるということが、そもそもカウンターに皆集まっている時に、モニタのグリッドマンとも話せる位置にはじめからあるということなんだよな。

・戦いの前に外出して終わった時に戻ってくる。


2話。

・「今日お店お休みですからどうぞごゆっくり」


3話。

・「うぇ~筋はるわ~」と出てくる。六花に「ちゃんと部屋で寝てよ今日お店休みだからいいけどさ」「朝ごはんできてるよ」

・戦いが終わってから出てきて「人多っ」「あたらしいお客様?」


4話。

・新世紀中学生にメシ出してるんだけど、マスクしたまま食ってるマックスさんの横で平然としているママ。この辺りで既におかしい。

「にちようび! も~みなさん一緒で仲いいんですねえ」「うぇ~思春期丸出しっ。いいじゃんねぇ~」そのあとよく聞こえないけど既にキャリバーをキャリちゃんと呼んでいる。


5話。

・新世紀中学生相手に。

「キミたちちゃんと働いているの?」「ねぇ~働いてんのぉ~?」→ヴィット「働いたり……」

「まじか」左の首筋なでながら「そんなに暇ならキミたちも遠足いったらよかったのに」「六花たち今日遠足なんだって」

・連絡受けたマックスからのジャンク買い取りの言葉に

「あれ?んーと。(視線泳がせ)37429円」ざっ。「お~」


6話。

・コント見てる。まだジャンクがあることに。

「あ~またウチが買い取ってほしいって頼まれたから」お金なさそうだし、という六花「ね~このせんべいうまっ」のりせん。

・アンチを連れてきた六花が入ろうとしたときいいタイミングで裏口から出てくる。後ろのアンチに気付いてるかいないか分からないが反応がない。出かける?という問いに。

「お兄ちゃんの予備校。忘れ物したんだって」じゃあお店は「あー大丈夫。イケメンくんに頼んだから」ヴィットですが。


***


ボイスドラマではもう思いっきり大はしゃぎしてる彼女ですな。

8.8では六花と学園祭ではしゃぐし→後で。

9.9によると

・40歳。

・カルチャースクールでピラティスとフラワーアレンジメントをやっていて物産展も好き。

・ほうじ茶ラテが腐ったにおいをしてることに後で気付くってことはどうなのよ。

・ボラーに鉄拳制裁できるいい度胸。


****


六花ママ以外で。


・アカネの裕太に関しての問いつめ方の焦り

→対六花(4話)

「最近六花って響くんとよく話してるよね、何で?」

「え?そんなことなくない?フツーだよ」

​「だから、何だって、聞いてるんだけど」​


→対内海(6話)

「何かって」

​「だからそれを君に聞いてるの」​


 これなあ。「質問」と「日常会話」の重みのずれというか。

 正直これは六花のほうにイラっとした。「何で?」という質問そのものを打ち消すものだから。

(というか基本的に六花の口調はおばはんにはイラっと来るものが多いんだが)

 まだ内海の答え方のほうが真摯だよなというのがある。質問に「答えられない」ということで、質問自体は否定していないから。


 というか、ここの「普通の子達」の会話全体がものすごく表面上に徹していて(徹することに必死でいるという感じで)聞いていて疲れるから、グリッドマン裕太の反応が「正常」に感じるんだよな。

 つぶやいたりもしたけど、こういう会話ばかりが現代の高校生だったらまじ今の高校生になってなくてよかった…… 息苦しくて死ぬわ。常に男女関係のことばかり気にされてるとか死にそうだし。


・服装

 ちなみにこの話、いまどきにありえないくらい皆の服装が変わらないということに着眼しないんだろーか……

 屋外授業以外で私服+水着が無いし、あとは制服。一日中制服。まあ学校の行き帰りの世界とすれば仕方がないんだが。

 だが六花が店の手伝いをしている場面や、部屋で音楽聞いてそのあと出かけたり、土曜日曜に遊びに行くときでも必ず制服というのは高校生としてはどう見ても不自然。たむろってる裕太達も制服。これってやっぱりアバター的だよな。それしか設定が無いという。

 新世紀中学生は言わずもがな。

 だが六花ママまで白いギャザーが襟に入った半袖+七分ジーンズ+仕事だとエプロンってのがずっと同じというのは「お約束」でない限りアレだな。

 そういえば6話でヴィットがつけてるエプロンのマークには羽が生えてる。


・スターボウズコーヒーのマークがアレックスに似てるのは気のせいかな。


・あと皆が元々同じ存在だったとした場合、裕太グリッドマンとマックスの、六花のことを「好きなんだろ?」っていう会話っていうのは自問自答に近いよな…… ただグリッドマンとアシストウェポン達は同じ存在だったとしても、グリッドマン/裕太とは違う「同じ存在」なんだとは思うけど。

・裕太から目の青が消えた→グリッドマンが完全になって「青い部分が無くなり」原グリッドマンの姿になる?


***


7話。

 ……には出てきませんね。

8話。

・アンチがやってきて空腹でぶっ倒れる+新世紀中学生と対峙

 「あ、お客さん?」ここでボラーがナイフ突き付けてるのが見えてるかもしれないけど動じてない。

 「ん?何かおさがしでしゅかー?」倒れるアンチ「えーーーーー」ここで動じる。

・続き。ごはんだしてやる。

 「どうぞ。カフェめしで悪いけど」やっぱり動じてない。

  アンチ犬食い。やっぱり動じてない。

 「えーと。キミ達のお友達?」ヴィット/違いますよ、ウチらと一緒に見えますか?「うん」

  立ち去ろうとするアンチにやっぱりナイフなボラー。……なんだけど動じず。(角度的に見せていないかもしれんが)

・EDあたり。男女反転装してる連中見て。

 「あー(↑)うぅわっ……君たち凄い格好っすねえ」

 →8.8へつづく。

9話。

 ……には出てきませんな。

10話。

 ……にも出てきませんね。

11話。

・アカネが出ていくときにでかい音。

 「なーに今の音」救急車呼ぶように六花に急かされる。心配そうな顔。「あれ、通じないけど」

・車出す「じゃ、出しますよっ」

・病室でそのまま一緒にいる……つまりずっとこの辺りの怪獣だのグリッドマンだのの話に付き合ってるんだけど全く動じてない。

 「響くんのご両親に連絡しようとしたんだけどまだ電話つながらなくて」

  この台詞は微妙に疑問はあるけどまあスルー。んでもって怪獣話のあとで六花に心配げに「座ったら?」。

・六花戻ってきて、アシストウエポンだけでは戦えないという話~アンチが入ってくる~

 ここで「お前がグリッドマンなんて認めないからな」のあとに動じてないか何か観察しているかのような1カット入る。

 内海激昂~借りを返すというアンチに「律義ねぇ~」とまたいつものように左の首筋押えてる。

 キャリバー大笑い「可愛いじゃない~」

・何故裕太は目覚めない~から。

 「出血性ショック? はあっても昏睡状態になることはありえないって先生言ってたけど」「どしたの?」キャリバー肩つかみ一緒に来てください「いいけど」動じない。

・グリッドナイトと怪獣の戦ってる横を駆け抜けてくとこをずっとキャリバーに抱えられていくも動じてない。その間にずっとジャンクと裕太とグリッドマンの関係を話しているんだけど。

・ジャンク修理。「あ~ん?」怪訝そうな顔。「キミ達忘れてるかもしれないけどそれお店のものだよ」やっぱり左の首筋押えつつ。「そんなに欲しいならあげてもいいけど。一度買ってくれたし?」

・昏睡状態のはずだった裕太が駆けこんできてアクセスフラッシュしてものれん半分開けて動じず。

・新世紀中学生達も出ようとして……「あ、気にしないで続けて続けて」全く動じてない。

 さすがにこの四人が飛び込んだ時の表情は目ぇ丸くしてはいるけど、次の表情は驚くというより心配。軽くふふっと笑って「行ってらっしゃい」。


 ……これで異質な存在だと疑わなかったら嘘だああああああああああああ。

 何より病院の場面、「裕太が刺されて昏睡状態」は心配しているけど、怪獣やグリッドマンやアンチやその他のことに関してはまっっっっっったく動じていないということが。

 そして何と言っても自分自身の心配もしていないんだよなあ。

 必ず左の首筋をなでてることと、左耳だけの瞳と同じ色の「目」的なイヤリングも象徴的だけど。


 そしてボイスドラマ。


2.2回。

「あーよかったウチ無事だった」

「あれ?六花~六花~」

「あ、君たちまた来てたの……ごめんなさいね、お茶も出さずに……じゃないわ怪獣」……以下怪獣が出てきた話から「怪獣出てきたんだよ驚かないの」という流れになる。「反応薄くない?そういう世代?」

 つまり一応「怪獣が出てきたこと」には驚いたりするけど、如何にも怪しいキャリバーを夕ご飯のもつ鍋に誘うあたり。


4.4回。

 六花との会話。死んでいく順番の話。

「私ねー、親孝行なんてたぶん一回もしてないの。胸張っていうことじゃないけど。でもね、順番は守ったの。私は私の親よりは先に死ななかった。夢にさー、結構出てくるんだよ、お祖父ちゃん。夢なんだけどさ、そこだけは私をほめてくれるんだよ。お前は門限とかちょっとした約束も守ってくれなかったのに、俺とお前の順番だけは間違えなかったなぁって。それがさ、何か嬉しいんだよ、結構」

 しかし

「そりゃあもう私が六花くらいのとき」

と言いかけたとこで六花が「長くなりそうだから」で遮るん……だよな……


8.8回。

 これは茶道部のあと。ヴィットつき。いちいち否定する六花に。

ママ「君ねえ、さっきっからあれやだこれやだっばっか言ってさー。みんながんばってんのに。帰宅部で何もしてないひとがえらっそうに評価しちゃってさー!クラスの出し物もどうせーって手伝ってんでしょ?行事に本気出すの格好悪いって思ってんの?何にもしてない人が文句言うのってそれがいちばん格好悪いからね」

六花「(苦笑)いきなり本気の説教に入っちゃったよ……」

ヴィット「これはクラスの人に見られたくない状況だね」

ママ「そうやって一歩退いた感じがいいんですか今の子は!みんなががんばってわいわいやってる空気になぁんで乗ってあげないの」

六花「だってそういうのに混ざれないんだからしょうがないじゃーん!」

ママ「はい出ましたー。人と違うアピールーーーっ。さすが朝からグラノーラにきなこ豆乳かけて食べてる女子高生は違いますね!」

そこからきなこ豆乳の話になる。途中でヴィット口はさむも同時に「不審者が口はさまないでくれる?」ハモる。

ママ「娘がこんな協調性もないわがままな子なんてはずかしいわ。はーーーやだ」

六花「すねないでよ四十過ぎて!」

 ここから年齢の話になる。


9.9回のことは↑に。

 ただしこの8.8回からわかるのは「六花は周囲のわいわいに入るのが実は単純に苦手なのを周囲が勝手に格上に持ち上げてる」ということだよな。

 ……まあそれは友人たちとの会話にももろ現れてるしなあ。つかこの「友人たち」にも表面的にしかつきあっていないというのもわかるわな。

 はっすはそういうのわかって友達やってるようだけど。


 その他気になること。


・そもそも何で「刺すしかなかった」くらいアカネは追いつめられていたのか。「そうするしかないじゃん」なのか。

 これがはっきりしない。自分の世界で自分を追い詰めてしまった、としても追いつめる根底の原因が未だ曖昧なまま。

 怪獣が管理する全て自分の好きにできる、自分を好きである人しかいない、家族もいない世界。

 そこにやってきた「お客様」達が、その秩序を壊していく。グリッドマンはその象徴であり物理。

 精神的には裕太/グリッドマンが関わるもの(六花や内海)が次第にアカネの思惑からずれた存在になっていく。

・グリッドマンの正体を知りたいから面倒な質問をしなくてはならない。

 →質問自体を否定されて苛立つ。(裕太とはスムーズな会話ができている/ただし裕太も周囲とはずれた会話をしていることに注意)

・面倒な質問のために腹の立つ相手の居るようなところに赴かなくちゃならない→ユーチューバーとか

・だがしかしそもそも内海のように「ちゃんと最初から」その形で出会っていれば友達になれたかもしれない存在もある。

 だけど「そういう」自分ルールでない世界では生きたくなかった?

 「そこ」にそもそもアレクシスとした契約か何かがあったと考えられる。


 で、「割れている」メガネとスマホの存在がある。

 メガネはともかく、スマホに関しては覗き込んでいる人がいたかもしれないのに誰も気づいていない。

 割れたまま使っている。

 そして皆同じ格好のままの世界の中で、変わらずそう存在している。

→「そう」なる前から割れていた。

→そもそもその「割れた」原因は何なのか?

→「割れた」こととアカネの目が最初から赤い(人の思いが怪獣を作るなら、ここに「在る」赤い瞳の彼女はアカネの思い/精神のみということじゃないか?)ことと関係があるのでは?

→本当の現実では既に彼女は死んでいる/もしくは死んでいるような状態になっている?

→ではそれ(アレクシスと契約したの)はいつだった?

→裕太が六花の店の前(ということはアカネ宅の前ともいえる)で倒れていたこととの関係は?

・あの日の誓い/教室で話したこと/このままでは消えてしまう約束

 って何なんだーーーーーー

・戦いの中で結構よく転がっているバス。

・ところでこのOPの手つなぎ。

 ずっとよく分からないんだけど、六花の右手と、誰かしらの左手なんだけど。

 当初握手かなあと思っていたんだけど、この持ち方って何なんだろう。

 六花が左手を持ち上げようとしているという感じかなあ。


ということで個人的な予想としてのラストは

・アカネ怪獣には六花と内海の声が効くのではないかと思う

・アレクシスに関しては六花ママが昔のコードを披露。更なる支援、もしくは「またアンタか」的な。

・舞台は人間としては死んで怪獣として生かされていたアカネの作っていた世界だった

→怪獣であることから解放されてアカネが笑顔であるべき姿(死んでいる状態)として消えていく。(OPの笑顔はモニタの中であることから)


もしくは

→アカネの記憶がなくなる(現実に生きていた場合)

もしくは

→アカネに関する記憶が内海と六花以外なくなる(死んでしまった場合)


・グリッドマン達とは「またいつか会えたらいいな」。新世紀中学生達は、彼らが憑依していた人間の普通の姿が映し出される。

・原・裕太がハヤタ的に「あの日の約束」「教室で話した」ことからまた始める。

・写真の隅に居てコミュニティからはじかれることを恐れていた内海も自身を建てなおす。


って感じかなあ……


****


そして最終回見てから。


 ​​​​​地上波このやろーーーっ

 電波法このやろーーーっ

っていうアレもあってずっと封印していたテレビモニタの電源を入れて昨晩最終回観賞してしまいましたよSSSS.GRIDMAN最終回。でかい画面でみたかったから。


 んでまあ、そのあとにがーっとツイッタで書きなぐったあれこれ考察。


 まず昨晩のツイート。長い。おい。思考の流れがだだ流れなんでまあざらっと。


***


 確かに前回全部赤いグリッドマンが裕太との対話で出てきたから最終的にはそうなるんだろーなーと思っていたら本当になったw

 とはいえ自分の予想は外れまくりだなw

 そこはまあ、特撮版に特別な愛があるかどうかの違いと言えよう。

 でEDとの関係はTL見て「おおっ」と思ったんだけどつまり現実アカネが「髪の長い女の子」ということで、あれは六花でもありアカネでもあるということなのかな。雪降ってるし。電脳ワールドの中でも雪が降ってきてたし。ずっと夏だったのにいきなり雪ww

 カッターとシュシュの関係がアカネ=六花となれば、アカネが投影した六花のシュシュの下に傷跡があってもおかしくないんだよなー。

 あとアバターだから服が変わらない説はあってたな。

 いや個人的にはカタルシス少ないのよwww

 たぶん六花に感情移入できないせいが一番でかいとは思うんだけど。正直言えば苦手なタイプなのでwww

 ただあえて「今の子らしさ」をキャラ達に出しまくったのは特定誰かのインナーワールドだからというのは納得できるざんす。

 まあ劇中では出てないけど裕太はやっぱり昏倒する直前に告白か何かしてたんだろなー。これは予想通り的な。ただしその他のことは深読みしすぎたwww

 つまり確かに一種の特撮の「続編」を、25年という時間がたったことでより緻密な電脳世界が現実にもおこせるようになったと。

 だからまー「新世紀中学生」というのも、称号というのは25年前の彼らに敬意を表してというのが正しいんでしょうな。ただし何で彼らがあの格好だったのかとかはやっぱり説明が無いなww

 猫と熱帯魚どうすんの。自分の中ではあれは怪獣のアレ死んだはずのあの世界の住人にとりついてたと思ってたんで、フィクサービームのあと「そのひとたち」が蘇ってちゃんとお世話してほしいとこ。

 初回で「三ヶ月後」……あ、裕太の両親は1クールで帰ってきたというわけねw

で、残暑厳しかった秋から今は冬と……

 アンチがアノシラスちゃんと出会ってくれたのはよかった。

 「だからこそ」あの子をあの年頃にしたんだろなー。ちょうどいろーんな意味でつり合いが取れてる。何つか、怪獣としての暮らしができるというか。社会的常識とかサイズとか。

 ちゃんとごはん食べられる生活になるといいね……

 で、ジャンクが消えたのは「時が来たらもらっていく」という前回のマックスの言葉につながってるのか。つまりそもそもあそこにあったこと自体が恣意的なもので、彼らと同じ「時が来たら消える存在」だったと。ママさんがそれを知っていたかどうか分からないけど。

 だからあの店にはおそらく「エージェントが欲しいもの」が集められていたんだと思う。「いかにも」って内装+喫茶コーナーついてることにボラーが喜んだように「そういう形である」こと自体が意図的。いや普通ジャンク屋に喫茶コーナーつかないでしょ。ふつう!

 まああの世界はアノシラスがいた世界と地続きということで「虚構だけど存在する」ということで納得。

 ここで特撮版に愛がある人との差が出るんだけど、今日久々にテレビ画面で見て思ったのさー。見るのに距離必要。特撮は。パソ画面で近くで見るとやっぱり厳しい。「見えてしまう」から。

 昭和ライダーをこよなく愛するワシだから余計に思うけど、「あれを一つの現実と思えるくらいのフィルター」が古いものとか予算が足りなかった特撮見る時には必要なんだよな。

 これはリアルタイム経験があると無しでは全然違う。

 昔昭和ライダーで育ったワシはあれには「現実感ある」と思えるんだけど、子供の頃体験していないと「つくりもの感」が強くなってしまうんだよな。

 90年代ってのは特にちょうど映像が色々切り替わってしまった時期で、フィルムではなくVTR(→フィルムの場合その全体のざらつき自体で一つの虚構世界を納得できる)、ブラウン管から液晶という「明度あげ」や「細かい部分までくっきり」が連続して受け取ってきた「特撮」ファンではない自分には厳しかったざんす。

 これはまあ、アニメにも言えることで、ボトムズのDVDは時期によってパソで見るにはそーとー明度その他調整せんとあかん。ブラウン管世代の目にはなかなか厳しい。

 ともかくちゃんとした考察まとめは配信が来てから細かく見ることだなー。

 それにしても六花ママは……もしかしてまじで「何も細かいことは気にしないひと」だったのか? 謎すぎる。

 あ、座っている席……!

 グリッドマンと話してみたかったというアカネの存在もあったなー

 だとすると六花の「めんどうくさい女~」とボラーが評してたのもわかるわ

 あ、そーか。

 現実アカネの性格=六花と思えば、はっすやなみことの関係もうなづけるんだよな。あと学園祭とか「ああいうのに混ざれない」っていうのも。何でこの子周囲から妙に上げられてるのか謎だったけど、現実アカネの性格だったとするならわかる。

 んでシュシュも。

 そーすると六花ママというのも六花にじゃれついたり見守る、ある意味現実アカネが欲しがっていた理想的な癒し母親ってことなのか? 

 逆に考えれば、現実アカネの母親というのは、「そうではない」。

 「わかった?君の~」ボイスドラマ8.8で口げんかしつつ愛し愛されしてる親子関係も。

 つまり金色の瞳がハイパーエージェントというよりは「癒す存在」とするならば、六花ママというのは、六花イコール現実アカネを大人目線で見守りつつも細かいこと気にしないおーらかだけど面倒くささがどっか自分に似てる、という存在で、「そういう母親でいてほしかった」という造形?

 裏返せば、現実アカネの母親は「そうではない」ということも考えられるな。閉じこもってしまった娘に何もできない、体面ばかり気にするとか。いやだって「六花ママ」だったら、引きこもろうとしたら布団ひっぺがえす感じですがな。そうできなかったということは。

 実際六花ママが名前出なかったのが、本当に「六花/現実アカネの性格を持った少女の母親」という、名前の無い存在だったとすれば腑に落ちるわな。

 んでもってハイパースペースの住人だとすれば。

 個人的にはボイスドラマ9.9回が神回(ワシゃこれは本当に滅多に言わねえ)なのでwwwwwwwwwwwwwwwww

 あれアニメで見たいわー

 ママさんとボラーちゃんくんのどなり合いがたまらんwwwwwwwwwwwww


 でずーっと気になっていたシュシュも現実アカネの手首の下に何とやら、だったらもの凄く個人的にはつじつま合うのよね。そもそも何で「カッターナイフで造形」なのか、というのもそういうとこで。デザインナイフでも何でもなくカッターナイフ。手首と関連づけるとものすごく病み色。

 ……まー​だからボイスドラマの六花の台詞回しとかにワシもイラっときてたんだろなー。冷笑否定多すぎるから。​

 何度も言ったがいまどきの中高校生女子が何かっちゅーと「キモい」「マジ無理」連発する「いじる」存在なの……だ……としたら本気で怖すぎるんだけどさ……

 それこそ8.8回でママさんが言ってたことをちゃんと現実アカネに伝わっていればいいんだけどね。でないと現実でまた繰り返すわけだよ。

 はっす(のほうが泰然としてるよな。ただし彼女は彼女で容姿にコンプレックスもってそうだが……足の太さとかマスクとか)やなみこの態度からして。

 「罰としてカバンあけよう」の中では、どっか雑だと六花を評しているし。カバンの中に缶詰だのコンビニの割り箸だの何かよく分からないものがずっと入ったままというのは、「片付けられない人」によくあることでして(人のこと言えん)。

 11.11では「思ったことすぐに~」と自身で言っているけどそれがまた周囲の「あの六花さんだよ~」とのずれが激しいんだよな。

 その違和感が全部、実は現実アカネの性格だとしたら、整合性が取れるわけだ。

 まーあとワタシは知らなかった「Believe」。(世代!学校で習う合唱曲でああいうのが出てくるとは全く想像もできなかった)あれを口ずさんでいるというあたり「普段が満ち足りている」タイプじゃねえのよね。ああいう歌詞の曲は「して欲しい」と思う子がつい口ずさんでしまうんではないかと思うのよ。「そうではない」から。

 まあともかく、今までの六花に感じていたイラっとくる部分が、=現実アカネとすると色々納得ができるんだよな。

 ん? そういう意味でいうと、六花にママさんが接し続けていること自体も、バグが次第に生まれてくる原因の一つになるのかな? 彼女がハイパー世界の住人でそういう属性だったとすれば、結局マッチポンプ的に癒してくれる存在だよな?

……ということはしつこいようだがまた配信みてゆっくりブログにまとめるか……

 だんだん眠くなってきたぜ……


***


つかこんだけ書いてりゃ眠くもなるだろ自分wwwwwww


​ んでまあ、あらためて見てだけどー。

 本当に最後の最後で「そうか円谷なんだなあ」と納得したというわけですよ!

 円谷はつまり特撮グリッドマンの続きないしは25年後をやっていて、たまたま少女が作った世界をアニメで表現していた(つか一個人の表現がこれだけの世界にできますぜという表現)ということなんですね!


 最後のアレで結局「六花=現実アカネ」じゃねーか、というのに落ち着いたわけだし。

 それと「やっぱり皆作られた世界の作られた存在」アレクシス曰くの「レプリコンポイド」。ただしその世界はその世界でちゃんと自然に回っていくべきだから神様アカネは居てはいけない、ということに気付くと。

 あれで全部説明がついてしまうのよね。

 現実少女の部屋はわりと乱れてるし、だけど怪獣があるわけではない。ただし彼女が寝てるのはあのカーディガンのまま。


*OPの謎

 全部一応入っていたということになるわな。アカネ怪獣だったし。

 ただしビー玉とかは明確に説明はなかったから想像になるけど。

 TL上考察で外から思い切って物理で出さなくては出てこない心みたいなもの、というのがあったけどそれがビー玉のような球体ではなくて、2話でつまんでいたり、赤いアカネの場面に飛んでるのが歪んでいるあたりが彼女のそれだったんだろうなあというのが想像どまりになってしまう。

 あのつなぎ方が謎だった手は握手ではなく横に並んだ時に六花がお引っ越し直前アカネとつないだ手だったわけだ。


*ED

 こっちはつまりは全てアカネの世界と考えれば全部合うことになるわけだ。

 最初から「タイツ履いてる」「六花の姿をした子」。

 作られた世界の六花は何つか、これでもかとばかりにむき出しの太ももなわけだし。おいまじお前パンツ見えるぞくらいの短さだしなあ。要するにそれは「部屋の中の自分」なんだろな。カーディガン着用も。

 はっす達がじゃれついてるのは「アカネ」の席だし。(……はっすが脚にひざかけしているのは略)「アカネ」の席には誰も居ないし。で、この時はタイツはいてるから、まだ一学期。

 ただその席のとこに「アカネ」がやってきたとき、「六花」からタイツが消えてるんだよな。そんで二人でだらっとしている(9話の夢の中のように)時には「アカネ」からもタイツが消えてる。

 で、「アカネ」が気持ちいい笑顔のとこなシーンの花はぼんやりしているけど紫陽花に見えるんだけどなあ。

 で、最後の現実風景の中の彼女はまたタイツはいてるから、現実アカネなんだろーなあ、と。


 ……タイツで分けてしまうのが何なんですが。


*「球技大会」

 OPの写真はアカネが写っていないのではなく、「現実の写真」ということで納得ができる。

 そのあとのお誕生日!とか「アカネ」が写っているのは、彼女の作った世界と。

 ただ問川は写真に……居るのか?この髪型の子はいないよな。このあたりは不明。

 それが「一学期」。

 六花のバッグにハチマキが入ったまま、というのは要するにそれが楽しかった時の忘れられない記憶の名残と考えてもいいのじゃないかな。缶詰も。というかそこまでは学校に行けていた、ということでもある。


 で、その中でも最大の不良品/バグだったのが、裕太で。

 皆に好かれて溜まられてるアカネの隣に座っているという近さだったのに、彼が見つめてしまったのは六花=現実アカネということ。好かれようと演出している自分ではなく、面倒くさい素の性格の自分(アカネにとっては他者から見る自分からは切り離したい/そして自分を絶対好きでいてくれる)を見つめてくれた人物。そこにグリッドマンが入り込む余地があったということ。だからこそ最大の不良品。全ての人が演じられているアカネを好きになるように出来ている「はず」の場所で六花を選んでる時点で。

 で、その不良品+グリッドマンが動くことで、レプリコンポイド達も「忘れてしまったはず」なのに身体が覚えているというか。ぶつかったら謝るようになった→次第に活動的になった先生とか。


 ……以下3話からあらためて。


*3話

 「我々は集まったもう一度戦えるか」のあとにグリッドマンが声だけで絵が出なかったのは11話で裕太とグリッドマンが融合しているのと同じ状態だったからと思われるな。

ボラー「めんどくさそーな女だな」もうここで出てるわな。

キャリバー「電話は命とつながっている」これ何だかんだ言ってずっと続いていたな。


*4話

六花「うちら家近いし前はよく学校一緒に」

 この「隣である」という状況が実は逆で、ジャンクのある場所(=元々の住人であるママさんが当初から居た場所/彼女は六花という架空の人物のママさん役を意識的か無意識か分からないけど引き受けている存在と考えられる)にアカネ宅が作られたんじゃないか?と今になってみると思う。

 「六花も行くんでしょ?」「もちろん」のところの目の赤みの多さが、彼女に逆らえない作り/好きでなくちゃならないことの表れかな。そのあと歌ってるあたりも。ただしここで歌ってるの「Believe」だよな……

 んでこの時点でスマホ画面が割れてるんだよな。……3話でアンチに連絡していた時点では分からないんだけど。

 そんで休みでも制服ってあたりに彼らのアバター的性格が出てると……

 しかし裕太が気になってる「約束」は結局解明しなかったかな? それとも寝てるほうの裕太と六花がした約束でもあったのかな。

 そんでグリッドマンは「迫りくる危機からこの町を」とあくまで言っていて「世界」ではないことがポイント。世界と町がイコールであるという。

 ちなみに昔のバソコンは強いんだよなあ…… ボディ強いし。

 そんで裕太が誘っても皆で行くことになったことにボイスドラマで彼が責められるのは理不尽だよ……六花が皆で行くと勝手に解釈してるんだから……

 「何で私のまわりに怪獣が出てくるんだろう」六花の疑問は結局は同一人物だったから関わることになってしまうのは仕方なかったという帰結か。


*5話

 ……私服よく見ると内海いつものTシャツやん……

 女子は違うけど会話の中に「グラノーラじゃやせないからね」的なものが……これが8.8話とか「あの六花さん」のアレにつながるグラノーラだな……

 「肌綺麗だね」「外出ないし」「傷とかないし」

 この会話だと六花には傷あるようなことになるわな。

 裕太とアカネの会話。「私は本当はそういうの得意じゃないから」集団に交じれない。

「少しまえ、一学期のころは上手くやれてた気がするけど。最近はねー。嫌なことばっかっていうか」

 つまり一学期のタイツ履いてる現実アカネはうまくやっていたけど、か。


*6話

 内海の法事はこの町の中ってことだな……

 六花がソファの上でだらだらしている時のブランケットは最終回で裕太がかけてる奴だな……

 内海とアカネのオタク同士の探り合い会話。本当にこういう風に現実で趣味友ができればいいんだけどね。オタク同士というのはともかくまず「どのレベルか」なのか探るクセがあるよなよあ……

 アノシラスちゃんとアンチがかぶるってのも伏線だったのか……

 「あたしの先代がお世話になったんだよキミに」この「キミ」が25年前のグリッドマン本人だったという……


*8話

六花「利用されて?」

 ここで疑問を持つあたりが。そんで内海との対立は仕方ねーわな。結局「自分」と戦うことに生き生きしている内海にはイラっと来るということで。

とは言っても結局六花自体アカネのとこに直接乗りこんでとかは出来ないんだよな。これが自分を否定されたことになると言われれば納得できる。でないとただのお花畑かーということになるからな。

 内海の言ってることのほうが何かしらの戦闘が起こりそうな時には正論なんだよ。備えは必要。六花はそれ自体をうやむやに「したい」。これが同一人物だからということだったら、まあしゃーないなーと思えるけど、そうでないなら「じゃあお前実際に怪獣出ることになったらどうすんの」でおしまいなんだよ。まあだから六花は何も言えずに飛びだしてしまって、内海は女子からのサイド攻撃を恐れるわけだけど。

(まあここまで女子を恐れなくてはならないという空気も嫌っちゃー嫌なんだけど)

そんでアカネが言う「ちゃんと止める気ある?」もこれは彼女の言い分としては正しいんだよな。目的が「学園祭が嫌いだからぶち壊したい」ひとを止めるポイントになっていないんだから。

 んでこの学園祭の雰囲気に混ざれないってのは、8.8で六花が言ってたことと同じなんだよなあ。彼女は壊したいまで言わないけど、大概の出し物を否定しているし、周囲の楽しもうという空気に混ざれないってのも。

 いずれにせよここでの会話は平行線っていうよりお互いの視点のずれだよなあ……そら噛みあわないわ。


9話

 ……はこの話自体の解釈がアカネの好かれるイメージとのずれの話なんだよなあ。

その中で今更にして気付いたのが「そういえば実写入ってるじゃん」な坂を駆け上ってく遮断機の音の中のアカネだなあ。

 何処に逃げようとグリッドマンが干渉してくるという。

 で「私より大事なこと?」「俺にしかできない……」のくだり。確かに今となってはSSSS.の意味が魂を救う~ということだから、そうなんだよなと思うざんすよ。単にグリッドマンとして戦うんではなく、んでもってアカネのためでもあるという。

だからこそ最終回見てから

「夢だから目覚めるんだよ新条さんも」

「私はずっと夢を見ていたいんだ」

 これ自体がアカネがしたかった「私もグリッドマンと話してみたかったなあ」なんだけどね。

 で、グリッドマンも「目覚めさせなければいけない人間がいる」って裕太に言うけどマジこれ物理だったんだな……

 ちなみにこの9話の軽めの作画結構好きどす。まあこういう話でなかったらバランスが取れない類だけど。


10話

「本当の人間は寝たりしないよ」

 アレクシスのたびたび言う「本当の人間」の言葉の重さ~

「アカネは神様の世界から逃げてきたんだよ」大当たりじゃんなー。


11話はまーもうこないだ細かくアレだったのでパス。


12話。

 もうきっちりグリッドマンになってる裕太の外見のひと。

 ママさんが「……響くんよね……?」というあたりが本質は見抜いてるw そしてそのあと「まいっか」になるとこも実に。

 偽りの存在レプリコンポント。自分で作り出したものを友達にするアカネを思いっきり馬鹿にしているアレクシス。普段その空々しさがその本音を出したのが現実アカネの写しである六花というあたりが。

 ある意味本当の正体を本人に明かしているようなものだな。

 それにしてもあえてヴィットに乗ってくるあたりグリッドマン裕太wwまあ飛んでこれるのが彼しかいなかったというのがあるんだろうけど一番キリっとしてるわなwwwwww

 キャリバーが「がんばれアンチ」とそっちの名前で呼んでるとこは親目線ですかーーー

「なんで君なんかに……ホントに君は失敗作だね……」

 失敗作っていうのは裕太もそうだったけど、完璧な逃げ場所のヒビでもあるんだよな。

 だからグリッドマンという治療者が入り込むスキがあったし、学習して成長してしまう生命ができてしまうわけだ。

 閉じこもっていたいという気持ちの中に少しでもあるその種を見つけて拾い上げられるかがミソ。

 しかしママさん……ガンバ、で済むあたりがすげえな全く。ホントちゃんと正体明かしてくれやああああああああああああああああ。

 そしてアクセスコードを打ち込むと出てくるSuper Signature to Save a Soul……でSSSS.やっと出たわ。

 「a Soul」なんだよな。あくまで対象は一人の「本当の人間」。一人の魂を救うことでこの町/世界が救われる。

 ……まあそのあとの電光超人となったひとに関してはあへて言うまい。ワタシには評することはできん。

 ただ、グリッドマンの力が真に発揮される時のママさんのキリっとした顔がまだ気になるんですが!

 で、ドアの向こうで呼んでる声と、主題歌も扉の向こう的な音の聞こえ方。セブンの最終回リスペクトはわかるのでなー。

 そんで引っ越しのしたくをしているアカネと六花の場面。カーテンも開いて光が入ってるのがミソだな。

 ヒビの入ったメガネも外して。

 しかし考えてみたら、こういった「ヒビの入った」ものを身につけていたというとこに、SOSが提示されてたってことなのかな。失敗作と同じ、何か異物が入り込むことができるような隙間として。


 しかし12.12は気になるな。……買えないけど。


***


 つか短期間によく書いたな! 

 よっぽどこの時期このアニメの考察楽しかったんだな(笑)。

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