44.蛍雪時代 全5巻+9で割れ!!昭和銀行田園支店 (全4巻)/矢口高雄
「蛍雪時代」はまず1巻のこの表紙にやられました(笑)。
矢口せんせいの少年時代、特に中学校中心のはなし。山形の山奥の大自然の中の農家生まれ……
しかも終戦直後に学校行ったクチ…… まあワタシの両親と同世代ってことですが。
パワフル!
めっちゃパワフル!
民主主義ばんざーいの強すぎるとこはあるにしても、まあきっとそういう時代だったんだろなーというのと、それに夢を思いっきり見られた時代ってことなんだわな。
で、何よりこの「冬の登校」ですよ…… 雪が降らない時は自転車も使えるけど、何キロだああああ?
雪の中登校ですぜ……
まあそれだけじゃないな。
ともかくマンガに釣りに家の畑の手伝いに、一体寝てるんかお前的な人々ばかりなんだよなー……
たぶん基礎体力が無茶苦茶凄いのと、何と言っても戦中に食料には困らなかった地方というのがある感じ。
これが東京とか都会の話だと食料調達が~の話がやたら出てくる昭和20年代だけど、そういう話がまるで無い。
畑を作る苦労は母上が無茶苦茶凄い体力持っていながらも夏に熱中症でけいれん起こすとかそーいうのはあるんだけど、それはそれで、食料に困る描写も、ともかく戦中にしても遠い話っぽい。ある意味当時としては珍しいわな。表に描かれた話としては。
で、ともかく自然描写がすげえ。―――の中の、あの思いっきり振る動きですか。
紙の本で読みたいと思ってしまったけど、無いですねー。つかあっても高い気がする……
*
一方の「9で割れ!!昭和銀行田園支店」は作者の「銀行員時代」。
……30歳でデビュー、それまでは高卒で(というかそれ自体もそーとー先生とおかーさんのえらい苦労があったんだという(T_T))銀行に一生懸命勤めてたという!
釣りもやって結婚もできてなおかつ銀行の仕事のあとにマンガを書いて投稿していたってどれだけの体力気力あったっていうんだ……
さすがこの世代なおかつ北国育ちですよ…… 馬力とメンタルの強さパねえっす。
蛍雪時代とだぶるエピ+コピしたとこもあるとは思うけど、まあそこは自伝流れで。
こっちの話は白土三平の作品に惹かれた辺りや水木プロに行ったあたりのエピも凄いなー。
それと下宿先で色んな美術品に触れられたというとことか。
そんで奥さんも凄い。二人子供できてた時点でその脱サラオッケー出来たというのは……
どう結婚したかのエピはさっぱりなかったけど(笑)。
ともかく何でしょうねこの時代の人々のバイタリティは。
ということでキンドルアンリミテッドにある本はともかく読もう。
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