41.サイボーグ009 BGROOPARTS DELETE 1巻/岡崎つぐお

 さすがジャスティを描いたこと自体が009の物足りないとこだったというだけある方だ……

 というかそれ自体はかなり昔から知ってたんですが、ジャスティ・カイザードの育ての姉で恋人で途中で戦死して守護霊みたいになる(盛りすぎ……)ジェルナ・フレア・スターがフランソワーズであり三千子ねえさんだ、というのは最近知った次第。


 「ジャスティ」は高校時代くらいかなー、月刊のサンデーで読んでて。

 そもそもこの方のデビュー作「月子先生」がこのジャスティ宇宙の側と「ただいま放課後」的学園ものをくっつけたようなものだったという……

 ついでに言うとその時の月子先生自体がジェルナ(笑)なんですが。

 

 で、今回の009ですが。

 この「加速装置」の重ね表現は石森テイストですねー。ただ重ねてもゆるやかな曲線にするとか、その後のスピーディ表現においてもややエレガントなのは岡崎せんせい的な。

 

 ゲストヒロインの下宿の管理人さん・ジャンさんの妹の写真がフランソワーズ。

 「何十年も行方知れずの妹」ということなので、フランソワーズも全身改造ってことでok?

 岡崎せんせいのフランソワーズは恋人感の方が強くて嬉しい。

 石森テイストの009にとっての全ての女、みたいになってしまうとやっぱきついー。

 可愛さアピールしてほしいー。


 そして「その話」のヒロインに必ずと言っていい程好かれるジョー(笑)。

 表現としての009の台詞とかモテ特性とかも踏襲(笑)。「ボク」「キミ」なのも。

 ジェットも「ボク」なのは原作ですな。彼のアレンジの仕方は外見以外では微妙なとこに出てくるし。

 ピュンマの表現はいつも何つか時代を物語ってますが、他の人々はそーでもなく。内面を微妙に変えるくらいな感じだから。

 思いっきり変えたのはREサイくらいじゃね? と思うんだけどね。

 しかしこの世界では亡くなっていてドルフィン号と一緒になってる様な博士とか、次元の違うとこから指示するイワンとか、新たなミュートスサイボーグとの戦いとしてはなかなかに手かせ足かせかかってるなー。

 そもそも「彼等が居ない時間線」の話なんだし!


 まだ1巻だけど月刊誌だからどれだけかかるかなあ(笑)。

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