35.ラ・セーヌの星のアニメ+コミカライズ「ラ・セーヌの星」全2巻/森村あすか

 ワタシに近い年代、アラフィフ以上のひとならリアルタイムでご存じではないだろーか。

 ベルばらの最初のブームの時期とだぶるのかな。


 フランス革命の時代を使って、少女が変身…… 変装し、白馬に乗って剣を振るって弱い者のために立ち向かうんだけど、実はマリー・アントワネットの妹だった!  

 その秘密を巡って革命寸前のパリがベルサイユが揺れる!

 ってな感じの話を、なんだけど、実際見たくとも動画は無いし、近年になって円盤出てきたけど、……高い!


 ってなとこに、イタリア盤の安いもの(10枚組・PAL・リージョン2)をオクで入手できたのでとりゃず最初1枚と最後2枚だけ見てみました。

 ちなみに「PAL」は欧州向けのテレビ方式でございまして。

 ワタシ昔ビデオデッキのラインの抜き取り検査やってたことがあるんですが、その時にこの「方式」を知ったなー。

 NTSC, PAL, SECAMの三種類だったと思うけど。

 日本と米国とかはNTSC。ただ日本が100Vなのに対し120V。

 PALの時は240Vになるから注意に注意を重ねて~とか言われていた記憶が。

 もう一つのは当時の旧共産圏宛でした。基本はPALと同じなんだけどやや違うんだとか何とか。滅多に出なかったけど。

 ―――と懐かしいこと思い出す方式ですが、これはあくまでテレビ方式なんで、パソのリージョンは日本と同じ2ということでありがたく(笑)。


 ……で、まず先に最後の辺りを見るというこの何というか(笑)。ミステリ好きとかから蹴られそうな見方をするんですが(笑)。

 ちょうど見た最後の2枚のあたりって >監督 - 富野喜幸(第27話 - 第39話)の辺りなんで、いやーハード!

 ちなみに金子満さん以外では吉川惣司脚本の回が多いので! 富野氏といえばガンダム、吉川さんと言えばボトムズ!

 イタリア語の字幕が消えないことを気にしない方なら探してみるのも。


**


 で、コミカライズ。

 当時ワタシは小学2年で、兄貴が5年だったんですが、この方とは違う別の二人が書いてらしたんですよね。

 以下記憶なんですが。


 藤原栄子が低学年用を書いてました。

 再構成されて、シンプルにシモーヌが黒いチューリップに助けられて、剣の稽古を受けて、ラ・セーヌの星になって~最後は子守歌がきっかけでアントワネットの妹ということが当人によって告げられて子供達を託されるという、ミランがずっと仲間というww


 兄貴の方の買ってもらってた高学年の方はすずき真弓。

 マンガの時と、絵物語の時がありまして。

 記憶しているのは、「サン・ファの黒薔薇」の回の、黒薔薇を集める経緯以外を一話にまとめてシモーヌが自分からラ・セーヌの星と名乗り出す、というマンガの回が中心かな。

 あと絵物語の方は、アントワネットが妹がいる、というのをロベール以外? から聞いてるとこと、最初の頃のフェンシングの稽古をしてる部分、それに修道院を卒業してからの舞踏会、ロベールが黒いチューリップとばれて追放されるというとこかなー。

 その後は兄貴が小学五年生から旺文社の「小五時代」の方に切り替えた…… 記憶が。


 まあそれだけコミカライズも難しい内容だったということでしょうな。

 ちなみに電子で読んでるんですが、確かに最初の1/3で終わるしかないというか。


 なのでまあじわじわと見て行こうかと。

 今のとこ、見た最後の辺り見て「すげーっ!」と思ったのは、よく昔のアニメで顕著だった「使い回し」が殆ど見られないんですよねえ。

 ともかくシモーヌよく動く。実に動く。

 別に変身シーンがある訳でもなく、まあ「いつの間に!」はあったとしても、あっちへ行きこっちへ行き、何だかんだで敵に容赦は無いし。


 ちなみに何でイタリア? と思ったんですが、友人曰く、イタリアはベルばらが人気だったそうな。

 その流れなのかなー。

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