第2話 判明

 走ったおかげか今日は早く着いた。

 

 「いつもより15分も早い……」

 普段はギリギリにつくのでやることがない。いつものことか

 仕方なく寝てるふりをした。

 この寝てるふりは最強だと思う。誰からも声をかけられずに済むし、他人の話をばれないように聞くこともできる。

 その時、ふと隣の女子からの声が聞こえた。


 「3組の斎藤花蓮、めっちゃかわいくね!? スタイルいいし!」


 「それな!髪長くて金髪で脚細いよね!」


 ちなみに俺のいる高校は6クラスある。

 それよりも今言ってた人、登校中に見た記憶がある、、まさか!!と思い今来た春樹に周りに聞こえるような声で


 「斎藤花蓮って知ってる??」


 と、言ってしまいドン引きされた……

 頭が真っ白になりトイレまで全力で走ったが逆効果。

 その後は(避ける人が増えた気がするが)何とかHRを終わらせた。

 

 今日は春樹と一緒に帰った。

 色々聞いてみたが、斎藤花蓮については良く知らないらしい。


 「なんで突然聞いたんだ??」


 「うーん、何でもない」


 流石に一目惚れしたなんて言えない、、ちなみに春樹も俺と同じで恋愛(女子)に興味がない。世間的に言うと非リアだ。


 「まさかその子が好きにでもなったのか?www」


 「そんなわけないだろ!」


 相変わらず勘が鋭い。

 そこから俺は話を逸らせることもなく撃沈、仕方なく話すことにした

 

 「今日の登校中に一目惚れしたんだよ、、笑える話だろ??」


 「だから朝おかしかったのかwww」


 「あれはマジやらかした」


 「やばかったぞwww」


 なんていいやつなんだ春樹は、友達がいてよかったと改めて感じた。


 

 次の日、気持ち早めに起床し家を出た。

 そして昨日あの子を見た場所についた、やはりいた。

 小さくガッツポーズをし後をついていく、ストーカーしてね?と思ったがそんなことは気にしない。

 その子の名前は斎藤花蓮、、金髪ロングでスタイル抜群、誰にでも優しくてかわいい。その時の俺は知りもしない。

 俺はストーカー(?)したまま学校へと向かった。

 


 



 


 

 



 

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恋愛に全く興味がなかった俺に好きな人ができた!? アジフライ @azifurai

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