猛る果実

膨れ上がり、実る。熱く、熟す。疑心と不安を蓄えた果実は、ついに表皮に亀裂を生ず。もぎ取ったそれを叩きつける。いくつも、何度も。今までまるで気がつかなかったとばかり目を見開くお偉方は、果実を自分がここまで育ててしまったことに無自覚だ。それを見ると、私の中でまた憤りの実が熟していく。


秋×怒

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