……みたいな会社員の朝
「こんな時間に電話してくるなんて、御社はどういった方針なのでしょうか。失礼します」
その男は怒鳴ることもなくただ丁寧な言葉で淡々と電話を切った。窓の外は白み始めた濃紺で、明らかに会社から電話をかける時刻ではない。だが私はまた受話器を持ち上げる。番号を押す前に深呼吸したと思ったら、私はベッドの上にいた。セメントで固められたような重い脚を無理矢理曲げて起き上がった。回らない頭で考える。次はあの人に嫌われないといいけど。
……『あの人』って誰?
2020/03/17
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