『小さなお話し』その54 『やましんのお願い』

やましん(テンパー)

『やましんのお願い』


ネコママ(深くお辞儀)


『今回は、やましんが、みなさまに、お願いしたいことが、あるにゃ。聞いてあげてください。』


やましん


『みなさま。新型コロナウィルスの蔓延で、苦労しておられることと、思います。やましんのような、片隅で、みなさまの、おかげさまで、生活させていただく、社会の落伍者が、申し上げるまでもございませんのですが、今回は、心配がこうじまして。


 やましんは、なんの、地位もなく、専門知識もない、ただの、おバカさんです。


 かつて、偉かった訳でも、ございません。


 しかし、やましん、65年近くの、おろかな経験上からも、今回の事態は、たいへん深刻だと、思います。


 失礼ながら、敗戦国であり、あまり、思いきった政策ができず、周囲の国々の顔色を伺いながら、そこを、かいくぐりながら、経済発展には成功し、生きのびてきた日本政府が、『非常事態宣言』と言ったのは、むしろ、ただごとではありません。


 第二次世界大戦以後、はじめての、国民多くの命が、危ない事態だと考えて良いと、思います。(キューバ危機とか、ほかにも、隠れた核戦争寸前は、あったようですが。)


 ウィルスさんに、爆撃されてるような、感じもいたします。


 パニックが怖いし、経済的な破綻も怖いので、政府も専門家のかたも、言葉を慎重に、選んでお話しされていますが、それは、おそらく、正しいのでしょう。


 実際に、慌てる必要はないし、ここは、慎重に、行きましょう。


 正しい情報を、正確にもらいましょう。


 ただ、今回は、なんだか、とっても、いやな、予感がしています。


 それだけなんですけれど。


 やましんの育った街も、緊急事態の対象です。


 でも、外れた街が安心なわけはないでしょう。


 小出しにゆくのは、日本政府の特徴な気はいたします。


 お金をいただく手続きが、難しいのは、派遣切りのときも、そうでしたが(あのときは、融資だったか)、それよりは、簡略化した気もしますが、まだ、よく、わからないですね。 


 もすこし、太っ腹でも、いいんじゃないかしら………


 日本の力って、そのくらいなのかしら、とか、も、感じたりは、します。


 それが、いまの、国の限界なら、仕方ないです。

  

 やましんの、ある先生も、お客様が少なくて、困っておられますが……なので、少し、申し上げにくいところが、ございます。


 一方、やましんは、体調もあまりよくなく、閉じ籠りぎみで、こんなこと、言える立場ではございません。年よりの、たわごとです。お許しください。いつものように、うまく、かいくぐれればよいのですが、今回は、いままでの、『普通』ではないようです。すでに、世界的に、多数の死者がでていることからも、冗談が効かない状況なのだと、思います。是非、お互いに、慎重に、行動しましょう。とくに、うかつに、広域移動したり、宴会したりするのは、危ないようです。事情は、いっぱいあると、思いますが、今回は、気を引きしめましょう。………あ、それで……』


ネコママ


『まあ、よく、死にたいなんて、カウンターで愚痴ってるひとなんで、どしても、と、言いますので、聞いていただいて、ありがとうございました。お礼申し上げます。ほら、あなたも。』


はとさぶろ


『あ、ども。いつも、ありがとうございます。やましんは、うつぎみなんですが、これで、割りと、ほんとは、真面目なんですよ。あまりに、気がちいさいけど、その分、危険に敏感です。ありがとうございました。はい、大将。』


ごき大将


『いや、みなさん。人類が、元気でこそ、われわれ、ごきも、しっかりと、活動できるのであります。是非、早く、終息させるためにも、ここは、頑張っていただきたい。ありがとうございます。こら、きみからも。』  


カージンゴ


『え? おれもか、ああ、敵役ではありますが、このたびは、ほんとは、心配しているのであります。頑張ってください。あんた、いるなら、ほら。』 


不思議が池の幸子さん


『あら。ども。みなさん、あたくし、あまり、カクヨムさまには、でないんですが、頑張ってくださいね。女王さまも、心配しています。お饅頭嵐〰️❗が、できなくなったら、困りますし。』


ネコママ


『いいですか? ほかは? じゃあ、みなさん、健闘を祈ります。今日は、ほんとうに、ありがとうございました。』



            おしまい



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 🐦『ほんと、政府さん、大丈夫かなあ、なんか、心配だなあ。だれかが、あしひっぱってるのかしら? 政府さんは、国民の代表だしなあ。 あ、やくたたずの、はとの、ひとりごとです。』


 😸『もしかして、オリンピックとかが、ひっかかってる、にゃんか? いろいろ、悪い数には、したくないにゃんか?』


 🐥『人の命は、オリンピックより、重いと、先生も言うから、それはないぴー。』


 🐶『日本の偉い人は、やたら、なんでも、『サムライ』にしたがるわん。武士道とかじゃないわん?』


 🐼『いや、じつは、お金がないからではないのかなあ?だから、難しくしてるぱんだ。』


 🦊『時間がすべてを解決する、と、言うのが、人間の本心こん。できるだけ、ひきのばす。うどんも、そうこん。』


 🐘『結局、いつも、選挙で落ちないから、安心してるんぞう。』


 🐍『まさか。きっと、起死回生の、超絶テクを懐に秘めてるのではないへび?だから、外国のテクは使いたくないへび。』


 😈『だれが味方か、見極めてるのさ。生かすか、それとも。な?』


 👼『あんたは、ひねくれてる。そうじゃなくて、つまり、どこも、財政的理由で、人員削減が限界越えてまできてるんです。つまり、これ以上、病院も役所も、検査機関も、仕事の上乗せができないのてんし。専門家は、すぐには、育たないし。機械だけあっても、使えないし。』 


 🐅『きみたち、はっきりしない、わるい噂を広めてはならんとら。』


 🦁『そうらいおん。ただ、みんな、心配で、よくわからならいおんだ。政府と、自治体、医師、マスコミ、経済界、あっちこっちから、どこか、なんか、違う話が毎日来る。知り合いのお店が、大変だ、とも、聞く。外国のやりかたも、気になる。やましんみたく、頑張れ!は分かるけど、精神論では、勝てないこともある。だいたい、やましんに、精神論なんかできるわけない。じつは、体調悪くても、病院も普段から予約制だから、急には行きづらいし、なんとかセンターは、敷居が高いみたいらいおん。よほど悪くないと、専門の検査はしてくれないみたらいおんな情報が飛び交ってる。自重して、手遅れになったら、たいへんらいおん。したくても、政府は検査したくないらしいとかも、言われてる。軽症のひとは、もとから、だまっててください、みたいな雰囲気もある。電話、いくらかけても、通じないとかもいう。東京と、地方の格差も、巨大だ。いまのうち、ちゃんと、話し整理しないと、さらに、危険になるらいおん。』


😇『正しい情報や政策を、わかりやすく、むつかしすぎず、やりやすく、年寄りにも分かるように、はやく、提供してください。条件いっぱいつけちゃダメです。ただし書き( )の中にさらにただし書きなんかしないでくださいね。あちこち、手遅れにだけは、ならないように、ぜひ、お願いいたします。不信感だけが、先走ると、収拾できなくなるかもしれないですから。日本政府は、優秀なんだ、と、多くの人は、思ってますから。やましんは、どにもなりませんけど。』






 


 


 


 


 

 


 


  

 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『小さなお話し』その54 『やましんのお願い』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る