視線

黒対白華

昔からそう

たとえあなたを愛しても

どれだけあなたを見詰め続けても

あなたは私の方をちゃんと見てくれない


あなたはいつでも別の人を見詰め続けている


それはわかってはいても

辛く

苦しく

悲しく

痛く

あった


ねぇ、こっちも見てよ

ねぇ、あなたがいないと呼吸もままならないんだよ

ねぇ、泣いてしまうの

ねぇ、傷なんてないのにズキズキするの


あなたに見て欲しくて強がって

あなたに愛されたくて無理をして


それじゃぁ、心も身体も持ちそうにないや


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

視線 黒対白華 @kiminokoe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ