昔、祖父母宅の裏山で蛇と遊んだ事がある。子供の頃の記憶なのでどんな蛇だったか覚えていないが、とても綺麗な青色だった。今思えば相当危険な遊びだ。


「いやほんま、先輩の目ぇみたいにきらきらした、」


 言って、すぐ後悔した。先輩の目ってその蛇と似てますねって不謹慎すぎる。机にぶつかる勢いで下げようとした頭は、大きな掌に顎を掴まれて、固定される。先輩はにんまり笑って、


「やっと気づいたか」


 あれ、先輩の目、瞳孔がぱっくり縦に割れて、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る