空が青い

@Takumi21

第1話今日の空

今日の空は青かった。

何気ない日常が僕を包んでいく。ただそれだけ。僕が初めて恋をした人は幸せかな。そんなことを思いながら今日も過ごしていく。


中学生になった僕は野球に勉強にとにかく頑張ろうと決意したところだった。もちろん恋も。田舎の中の田舎に住んでいた僕は小学校の全校生徒も少なく、全員顔を覚えることができつくらいだった。


そんな僕「旭日拓也」は小学校の頃にはじめた野球を中学生になっても続けている。勉強は周りの人よりは少しできるくらいだ。身長も高くなく、顔はいたって普通。初対面の人には少し怖がれる顔をしている。


そんな僕が野球も勉強も慣れてきた2年生の春。ある女の子と知り合う。名前は

「上林奈菜」僕と同じ中学2年生だ。彼女は成績は学年トップクラス。またスポーツもできる。バレー部ではキャプテンを務めている。まさに完璧な人である。


出会いはSNS。LINEである。当時はかなり流行していた。彼女の存在は知っていたがまだはっきりとしないままだった。友達の勧めで話すことはあったが会話が一度終わるとしばらくは連絡を取らなかった。


それから数ヶ月が経ち、彼女からメッセージが届いた。

「今年の高校野球はどこのチームが優勝しそうですか?」

僕はびっくりした。特に気になっている相手でもないのにびっくりした。偶然というべきなのかちょうど素振りをしている時だった。


「そうだな、春の大会の上位2チーム。下山東と久光学園が強いよ思うよ」

当たり障りのない返事をした。なぜか知らないけれどそこから僕たちは毎日連絡を取り合う中になっていった。

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