第4話
私がいろいろと考えていると、いきなり目の前に不思議な色をしたテーブルと椅子が現れた。
どういう仕組みか知りたいとは思うけれど、それもツッコんだら負けな気がするから気にしないわよ。
『どうぞ、お座りください。今、とても美味しいお茶と菓子を御用意致します』
「あ、いえ。お構いなく」
『いろいろと詰めていくうちに喉が渇くと思いますので、遠慮なさらずに召し上がってください』
「あら、そう?じゃぁ、頂くわ」
勧められるまま座ると、目の前の美青年もとい神様は何もない空間に向かって文字でも書いているかのように滑らせ、ポンッ!と軽快音と共に茶器や菓子を取り出した。
・・・本当にどういう仕組みなのかしら・・・
カチャカチャと小さな音を鳴らしながら差し出された茶器の中身は、色は紅茶寄りで味は珈琲寄りという何とも脳が混乱する飲み物だった。
でも、まあまあ美味しいからツッコまないわ。
『では、まず年齢や容姿について注文したいのでしたら教えてください』
「そうねぇ。私、小顔で目鼻立ちはスッとしていて唇は厚みはいらないわ。目に関しては切れ長とか言われてるような感じがいいわ。銀髪でロングストレート。自力で伸ばすことも試したことはあるのだけれど、せいぜい腰までだったから膝裏くらいまでの長さを永久的に保ってほしいわね。目の色は銀目で」
『髪の色と同じでよろしいのですか?』
「髪はプラチナブロンドっていうのかしら。それにしてもらえたら嬉しいわ」
『わかりました!次に首から下のパーツにいきましょう』
「首は顔と体に合わせた感じいいわよ。でも、太いのは嫌」
『ふむふむ』
「細身で177cm、身体に合わせて手足は少し長いくらいにしてね。体重も決めておこうかしら?どんなに飲み食いしても永久的に太らない増えないにするのは可能かしら?」
『はい、大丈夫ですよ。最初に設定した体重より増えも減りもせず、永久的にスタイル維持ですね』
「えぇ、お願いね。で、肝心の体重なんだけれど52kgに設定しておいてほしいの」
『結構具体的な数字ですけど、これは如何してですか?』
ねぇ、神様。あなた男でしょ?女の地雷でもあるそこはツッコまないでほしいわ・・・
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