第2話 引かれた先は

 死んでしまった。

 解放された。


 なのに不思議なことがある。自分には意識があるのだ。もしかして自分は死んでいないのだろうか??

 しかし回りははなにもない、体があるような感覚もない。ここはどこなのだろうか?記憶が部分部分抜けている気がする。そんなときだった。

「あなたは死んでしまいました。」

 

 そんな声が聞こえた気がした。反応しようとも口があるのかないのか動く感覚もなく声を発することができない。

「今のあなたには体がございません。そのため話すことはできないのです。しかしあなたの考えていることはわかるとで、考えていただければ対話することは可能です。」

 

 なるほど、確かにこの声の主は僕の考えが読めるようだ。そこで僕はここはどこですか?

「ここは死語の世界。天国、地獄、転生などを決める所に成ります。」

 

 死語の世界、本当に死んでいたのかと今になって思った。そして死ねていてよかったと思った。僕はどうなるのだろうか?

「あなたは生前善い行い悪い行いどちらもしてきてはいません。なので転生という形に成ります。」

 

 僕は転生になるのか。次は楽しいことがあるといいな。転生はどのような世界なのですか?

「転生先は魔法と剣の世界や科学が発展した世界様々あります。しかし私が提案する世界はあなたがなくなっ世界です。」


僕は即座にお断りしますと言った。言ったと言ってもここでは考えるだけだが。しかしふと思った。提案する理由はなんなのかと。

「提案理由はあなたの住む世界は人が増えすぎてしまいました。地球にとって人は癌です。人類が増えそして便利なものを作っていくにつれて地球は汚されてしまっています。そのため人類を滅ぼしていくことに決まったのです。なのであなたにそれを行ってもらおうと提案しました。」


 僕は自然災害でも起こして滅ぼせばいいのでは?と思ったら

「私たちは直接手を出すことは出来ません。」


 そういうルールがあるのか。別に断る理由も特にないけど、特に受ける理由もないな。そこで僕はとりあえず、もしその提案に乗ったとしたら何に転生するのかを訪ねることにした。

「ウイルスです。」

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