第四回 梨花と一緒にパパが来て、それから?
――まずは実行されるお泊り。それは
そして梨花と一緒に訪れた付き添いの男性は、その人こそ梨花のパパ……
昔……の呼び名なら、新ちゃん!
私の中では、今も昔も変わらず、変わることなく……
「梨花がわがまま言って、急でごめんな、
「気にしないで、新ちゃん。……本当なら、これが普通の親子の形だから」
――そう。私は、梨花の生みの親。そして実の母親。……『千尋』というのが、私の名前。梨花は、
……七月六日。
その日が、彼女たちの誕生日。そして、『二〇二〇年の夏物語』へと綴られる。
新ちゃん、
……
……過ぎた時間は、もう巻き戻せない。
後悔や、謝っても、もう過ぎた時間は返ってこない。……それは、新ちゃんも同じ。
過ちだった、若き日の夏。
どんなに愛しても、許されることのない二人の行為。……なぜなら、
私たちは『従』の付く姉弟。仮にも血の繋がりもあり……もあって、結ばれてはいけない男女。名乗ることがあってはならない夫婦。……でも、現実に起きたのだ。
それでもね、千佳と梨花は、私と新ちゃんの間に生まれた、かけがえのない子供だ。
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