信じられないカラカ

エリー.ファー

信じられないカラカ

 悩んでいるあなたが好きで。

 くちばしは凍えるほど冷たい。

 なんでもあなたと同じにしたいけど。

 今じゃ、あれほども同じ。

 乾いたことが苦しくて。

 水鉢はこぼれるほど冷たい。

 あなたと過ごしたミスミソウ。

 今でも大人でもレモン。

 交渉するはずだったのに、今じゃどれほどにもなって。

 少し背の高い。

 貴方と生きていていて長いおでこ。

 甘い匂いに。

 誘われた貴方はカブトムシ。

 流れ星ながれる。

 嬉し恥ずかし胸の痛み。

 将来。

 忘れる。

 ことはできないでしょう。

 将来。

 忘れる。

 ことはできないね、で、しょう。

 悩んでる貴方がうずいて。

 指先は凍えるほど冷たい。

 あーでもこーでもないように。

 ハムと久し嬉し言葉揺れる。

 杏子の春を砕いて。

 肥ゆる雪の紐ハゲの人。

 老いてはきえる二人。

 風邪の中に今を見てる。

 いすらしもばのおたけびことをてんしうすずきじれんじょこうざ。

 暴く意味の癖。

 揺れる華紅葉古希の夕べ。

 炎天集川井短歌。

 はずの左胸の遥か湯気。

 合図のなくらべる。

 嬉し恥ずかし胸の痛み。

 将来。

 将来。

 忘れる事でしょう。

 将来。

 将来。

 忘れる事でしょう。

 春の相槌打って。

 眠るときの与一がいずこ。

 貴方が死んでしまって。

 私もどんどんと老いて。

 言われず悲しいくらいに。

 今誘われてきたのはカブトムシ。

 貴方が消えてしまって。

 あたしもどんどんと年老いて。

 貴方が溢れるくらいに。

 消えた旅と河内桜はカブトムシ。

 貴方が煮えてしまって。

 貴方もどんどん年老いて。

 溢れるくらいに。

 流れ出た言葉数カブトムシ。

 少し背の高い。

 貴方に良く逃げた笛の前髪。

 甘い匂いに。

 誘われて片目はカブトムシ。

 少し背の鷹良い。

 貴方によく似てたおでこ前髪。

 将来、こうすれば忘れることはないでしょう。

 将来、こうしてて忘れることはないでしょう。

 新たな菌で死んでしまって。

 洗いもどんどん、ごしごしして。

 いずれ貴方にも濡れたい。

 眺めていたら本当にカブトムシ。

 凍えて死んでしまって。

 私も段々年老いて。

 譲れないような時間ばかりでしょう。

 浅瀬で生きていたのはカブトムシ。

 少し背の高い。

 甘い熟れたはずの微笑み。

 甘い匂いに。

 タレコミがあったの。

 カブトムシ。

 少し背の高い。

 傘で下げている縦の前髪。

 将来。

 被れる。

 ことはないでしょう。

 障害。

 多分です。

 勝てることはないでしょう。

 あんあん。

 あんあん。

 ダーリン。

 これからずっとそこまで。

 歩いている。

 昔よく似た。

 同じままだと。

 ダーリン。

 超えて行けるだろう。

 二人。

 昔は誰も知らない。

 ダーリン。

 ダーリン。

 カブトムシ。

 少し背の高い。

 甘い越えていけぬ前髪。

 将来、溢れることはないでしょう。

 南無阿弥陀仏。

 家の中にモト冬樹。

 入れた。

 あたりに。

 見えたのは最初だからと言えない。

 ふさぎ込みがちな。

 君を送るよ。

 ダウジング

 アンクルトウテムポールでも最後のいい人。

 だからか。

 昔よく似た。

 君を送るよ。

 ダーリン凍えずに絶えず涙を我慢する。

 二口。

 世界はそれを知らない。

 あああああ。

 声を聴いたのは。

 いつからか立ちはだかる何年目の冬。

 凍えると夜が明けるまで。

 止まるわ。 

 ダーリン。

 ダーリング。

 ダウジング。

 想定内のことも花束。

 君に送るよ。

 大事。

 本当に大事。

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