第8話 後日談
あれから地元の警察たちがきて僕たちは病院へ運ばれた!
僕ば腹部への損傷が見られたがあまり重症にはならなかった!1週間程度で退院できるらしい。
「にしてもやっぱりナースさんは最高だな!見るだけで幸せを感じる!」
いやぁ!ご飯を食べさせにきてくれたり、優しい女性って最高!なんといってもナース服は格別や!ナース服を着るだけで5点の女性が10点にもなる!
あれ、なんだか女性読者から非難の声が聞こえるが、僕は気にしない!ビバナース!
やっぱり憧れるのはナースさんだよなぁ!あとはキャビンアテンダントとか、先生もいいよなぁ!職業や服装でなんでこんなにも心が揺さぶられるのだろう!もはや凶器だ!女性も考えてほしいものだ!無意識のうちに男どもを悶えるさせていることを!
「なぁ〜に気持ち悪いこと言ってんの!ルーカス!へんた〜い!」
「うぉ!ローザ!いつのまに!ノックぐらいしよろ!僕が自家発電してたらどーしてるんだ!親しき仲にも見せられんもんもあるぞ!」
「・・・・・」
ローザの顔がマジでドン引きレベルに引いてた!ごめんなさい!
「そりより!何より!お前が無事でよかったよ!本当に!」
「いや〜!いつのまにか終わっててびっくりしたよぉ〜!私何も覚えてないけどさぁ〜〜!」
ローザは敵に眠らされていて部屋に閉じ込められていたらしい。
「朝ごはんにりんご!持ってきたから剥いてあげるよ!」
なんだろう、病室で女の子に剥いてもらうりんご!このシチュレーション!最高すぎる!
「でもなんで白衣なんだよ!もっとこう、あったやろ!」
何故だ!何故白衣なんか着ている!たしかにローザに白衣は似合うが!それはここじゃない!この時ではないんだよぉぉぉ!
「うっさいなぁ!わたしは好きなの!ほっといて!」
それにしても無事でよかった!全て丸く収まった!ハルシステムが機能を停止してから、全て旧タイプを代用に回り始めた!まだまだ色んなところがガタ付いているがなんとか回っている!なんてことない!この街はまた立ち直おせる!
「はい!剥けた!アーン!」
「えっ!ちょっ!恥ずかしいな!えーっと、あ、あーん」
なんだか恥ずかしいがこのシチュレーション最高すぎる!腹の痛みなんて吹き飛びそうだ!ついに僕にも春到来ですか!?到来しちゃってもいいんですか!?
「えいっ!」
僕の額にりんごが当たる。
「あのローザさん。そこおでこです!」
「あははははっ!相変わらず面白いなぁ〜〜!君は!」
からかわれたがとっても可愛い勝ったので全て許せる!最高!
「そういえばジャッグが呼んでたよ!後で一人で屋上に来てくれって!」
「え?ジャッグが?あいつ重体だろ?大丈夫なの?それに屋上にでていいのか?」
あいつ何動き回ってるんだよ!安静にしとれや!傷口開いちまうぞ。
「さぁ〜。男同士の話があるんだってさ!なんだろうねぇ〜!猥談かい〜〜?」
ジャッグが下ネタ話してるなんて想像もつかねーよ!イメージが壊れる!
ローザと別れた後、僕は屋上に向かう!あいつにもだいぶお世話になった。本当に色々なことを教えられた!僕もあいつに話したいことがたくさんある!お礼も沢山しなければ!
屋上に出るとジャックがフェンスを背に空を見ている!
なんであいつは病院服じゃなくていつも通りの格好してやがるんだ!何故にスーツ!?
しかしよぉ〜く見てみると体中包帯が巻いてある。やはり重症なようだ。
「よぉ、話ってなんだよ!僕の罪状でもでたかい?」
まぁ正直これだけの事をしたから僕も晴れて犯罪者の仲間入りである。今更懇願することもない。しっかり受け止め向き合っていこうと思ってる。
「カッカッカ!心配か?」
そりゃ覚悟してるとは言ったものの、やはりどうなっているかは気になる。
「大丈夫じゃよ!確かにお主のせいで混乱を招いたが、今回の功績でお咎め無しなったわい!」
「えっ!本当に!!」
少し安堵し片を落とす。そうかぁ、お咎めなしに、少し涙が出てきた!
「ありがとうジャック!礼を言うのが遅れたな!お前のおかげだよ!僕は愚かなことをして、さらに生き恥を晒すところをお前のおかげで前が向けた!ありがとう!本当にありがとう!」
「わしは何もしておらんよ。お主が自分で勝ち取ったもんじゃ!誇りに思ってよいぞ!」
上からさす太陽がとても眩しい!なんだか天からも祝われてる気がする!
「なんか飲み物でも買ってこようか?色々話したいこともあるんだ!僕、頑張れたんだよ!なんとか勝てたんだよ!プレッシャーが凄かったけど!」
なんだか興奮して色んなことをまとまらない状態で喋ってる。なんだか小学生がお母さんにテスト自慢してるみたいだ!
「いや、水分はいい!それより話したいことがあるんじゃよ!」
なんだろう?ジャックの真剣な顔を見て僕は少し落ち着く。
「お主がここまで事件を解決に導いたんじゃ!最後までやり遂げよう!この事件を最後まで!」
何を言っているんだ?事件はもう終わっただろう?
僕はジャックが何を言っているのか理解できなかった!
「ここからが本番じゃぜ!」
何を言っている?
「おかしいと思わんか?奴らに技術班のメンバーはいたがこの出身の奴は一人もおらん。このニューパラスシティの」
一体何を言っているんだ?なんでそんな顔をする?
「つまりじゃ!この街に詳しい者じゃなければハルシステムの制御なんて不可能なんじゃよ!ましてはその存在を知ることもここに住んでるものではないと不可能じゃ!」
まだ事件は終わっていない?まだ捕まっていない奴がいる?
「奴らのところに侵入していたから分かるが、奴らがこの街に来たのは今回が初。つまりこの街の住人に協力者又はメンバーがいるんじゃよ!」
「だけど、一体誰が?」
「さらに、ハルシステムが絡むと関係上、ハルシステムに上辺だけではなく内情をよく知るものでないと乗っ取りは不可能じゃ!とわしは見てる。」
ハルシステムの関係者・・・・・
「そして、奴らはお主を狙ったんじゃよ!ここに来る前からお前を!何故かな、、」
僕を狙っていた?何故?何故僕を!?
「正直、お主には驚かされた!一市民が、ハルシステムのセキュリティを破りハッキングまで一日でやりきった!さらに今回ハルシステムを止めるためにガラクタから新たなハッキングマシンを作った!お主は天才じゃよ!」
何を言っている?なんでそんな事を言っている?ジャックらしくない。いつものジャックぽくない。僕を褒めるなんて、普通ならなじってくるだろう?
いつもの様子じゃないジャックをみてどんどん僕は不安に駆られる。
「つまりお主の実力を知っており、さらにハルシステムのことをよく知っている人物でこの街の事を知り尽くしている人物がいる。お主の交友関係は親とは死に別れており、友人は一人を除いていない。唯一の友人が一人だけ、」
「・・・・・」
やめろよ、、やめてくれ、、、
「学生時代お前さんの実力を間近でみておりこの街とハルシステムに詳しい人物!」
「ーーーークッ」
「のぉ!そこにいるんじゃろ?ローザ・スプリング!!!!」
ローザは屋上のドアからこちらに出てくる。一体いつから?
「えぇぇっと、なんの話?て、てっきり男の猥談が聞けるかと思って聞き耳立ててただけだよぉ〜!」
ローザ・・・・・
「おかしな点はいくつかあった!まずわしを見たときすぐにお主はわしを警官だと見抜いた!自分で言うのもなんじゃが、普通この格好でいたらこいつのように殺し屋に思ったりするのが普通じゃよ。少なくとも警察官だとは思わん!」
「・・・・・」
ローザから笑顔が消える。
「お主は知ってたんじゃな?わしがくることも。さらにヘリの時もおかしい。あの後わしらをすぐ見つけられるはずがない。監視でもしてない限り、普通あんな爆発があった後なら怖くてこられんよ。」
言葉が詰まる。ローザ・・・なんとか言ってくれよ。
「ヘリの襲撃の後から時間が随分たつのに全く奴らは襲ってこなくなった!ハルシステムを使ってるならすぐ居場所がわかりそうなものなのに!お主がこちらから向かう事を奴らに教えたんじゃろ!奴らは来やがったと言っていたからな!」
「・・・・それで?」
「それに敵に眠らされて監禁されていた?フッ、奴らなら即座に殺す!人質を取る意味はないからのぉ、全員抹殺がセオリーじゃ!なのにお主は生かされた!いや、そもそも奴らと仲間だったからか!それに貴様が連れさられた時の煙もおかしい!いきなり現れた!敵が投げて来たものではない。お主自身が煙玉をなげたな」
「へぇ〜さすがね!細かいところまでお気づきになられる。でもどれもこれも全て推測の域を出てないわ!勝手なあなたの推測に過ぎないわ!偶然そうなっただけかもしれないじゃない?そんな事で疑われても困るわ!」
「そー言うとおもったわい!じゃがこれならどうじゃ?」
するとフェンスに止まっていた鳩がジャックの掌の上に乗る!
ジャックが指を鳴らすと鳩がビデオカメラに変わっていった!
「まさか!!一体いつからそれで!?」
「ほぉ、この現象をみてその言葉か?普通ならルーカスのように変身したことに驚くもんだがの。やはり知っていたか。」
ローザの表情は険しくジャックを見つめている!今まで見たことの無いような顔だった。
「色んな生物に変えてお主を最初っから最後まで撮ってあるわい。これを警察に見せれば一発アウトじゃろ!」
「クック、クックックック、、アッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャアッヒャッヒャ!」
ローザは狂ったように笑いだした。その歪む狂気な顔は本当にローザなのかも疑わしい。
う、そ、だ、ろ、ローザ!信じない。僕は信じないぞ!だってたった一人の親友だぞ!なのになのに!
でもおかしな点という意味では少し僕は心当たりがあった。最後あのウサギのアバターと戦っている時、あのウサギがカウンターまでの流れ、全くもってローザとの試合に酷似していた。
僕は気がつかないふりをしていたのかもしれない。途中から自動操縦から手動操作に変わったことに。気付きながらも忘れたふりをした。気に留めないふりをしたんだ!
きっとローザがあの基地に来た理由もそうだろう。自分で操作するために遠隔じゃなく直接くる必要があったからか、、
「じゃがわからんことがある、なぜこんな事を?お主になんのメリットがある?奴らとの関係は?」
「ふっん!このハルシステムをぶっ潰したかったのよ!この忌まわしきハルシステムをね!奴らとは金で組んだのよ!ハルシステムを乗っ取ればこの街の金は全てやるとね!奴らは喜んで乗って来たわ!」
「父親との確執か、、、それでルーカスの才能に目をつけて嵌めたのじゃな?」
ローザ、、、、、
「ぷっ!ぶっはっはっぶっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」
ローザは大笑いした。僕達を嘲笑うかのように!
「嘘よ!嘘!本当はそんな事どーでもいいの!この街がどうなろうが知った事でもないし、奴らのことも本当にどーでもいいの!」
「・・・・・?」
何を言っている?
「ルーカスゥゥ!君だよ!全ては君のためだヨォォォォォ!」
な、な、何を言っているんだ?僕の為?何が?
「人ってさぁ、幸せを感じられる時ってどんな時だと思う?」
「・・・・・」
「人はね!人に優しくされたり優しくしたり、愛されたり、愛したりすると幸せを感じるのよ」
「・・・・・」
「私はねぇ、人に憎まれたりすると幸せを感じるの、その人が苦しめば苦しむほど喜びを感じるのよ!愛おしいものほど無性に傷けたくなっちゃうのよぉぉぉおおお!」
「嘘だろぉぉ、ろーざぁぁ、ウソだといってぇくれぇぇ」
僕は大粒の涙を流し倒れこむ。こんな事実嘘だ!
空から落ちる陽の光がやけに重く感じる。心が歪んでいく。
「どうぅ?どうぅ?どんな気持ちぃ?あぁぁぁん!その表情!!!たまんないわぁぁ!唯一の親友が本当の首謀者だったなんてぇぇ!悲しいわよねぇ!ねぇ!ルーカスゥゥ!あぁあ!愛してる!なんて素敵なのぉ!」
「一体いつから?いつから目をつけていたのじゃ?」
「フフフ!彼と学生時代にあって彼の才能を見たときからよ!彼は優秀だったわ!優秀で天才だったのよ!とても魅力的!この街において頂点まで行ける人材だったわ!」
「うっぅぅっう」
涙が、嗚咽が止まらない。この感情はなんだ?苦しい!誰か助けてぇ!
ローザは歪んだ笑みで答える!
「私がおかしいことなんで重々承知よ!でも止まらないの!だから!彼に友達も作らせなかったわ!彼に近づきそうなやつは全て買収して遠ざけた!就職の時も手を回して落ちるようにさせたわ!彼は落ち込みニートになった。素敵だったわぁ。あの目から光が失われていく!愛を感じたわぁぁ!」
「そ、そんなぁ、これまで全て、全てが!!」
「私が唯一の親友として彼を見ていた!でもどんどん止まらなくなっていったわ!もっと!もっと!もっと!もっと!もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと!だからこの計画を考えたのよ!そして最高のシュチュレーションを用意することができたわ!」
「まさか!?!」
「ええ!本当にあなたは優秀でだったわ!ジャック!ありがとう!ありがとう!ありがとう!ありがとう!ありがとう!お陰でルーカスの素晴らし表情を見ることができた!彼をまた光から落とすことが出来たわ!」
「外道が!!テメェーはここで捕まってしまいじゃ!」
ジャックが動こうとしたその時!バンッと銃声がなった!
ジャックの掌にあったビデオカメラに銃弾がめり込む!
「しまった!」
「おっと!動かない方がいいわ!」
ローザは拳銃をこちらに向ける。
「後はあんたを始末して、ルーカスとのエデンを作らなきゃ!それにあんたはお呼びじゃないのよ!」
どうして、どうしてこうなってしまった?僕は、僕はどうすればよかったのだろう?もう嫌だ!唯一の親友も失った!なんもかんも失ってしまった!もうどうだっていい!どうでもいい!もう僕には何もない、、
「わしがおる!」
「ジャック、、?」
「お主にはわしがおるじゃろ!!お主とわしはなんじゃ?友達じゃろう!仲間じゃろ!親友を失ったからなんじゃ!お主は変わった!変われたんじゃ!自分の罪とも向き合い立ち上がったのじゃ!だから何もないことなんてない!お主はわしの友じゃ!」
ジャック!ジャック!
へへっ、なんだろう、お前にそんなこと言われると何故だか暖かい気持ちになれる。心が踊るんだ!また頑張れるって思えるんだ!
いつのまにか涙は止まっていた!
僕は立ち上がる!前を向いて!
するとローザが不敵な笑みでこちらを見ている!まさか!!!
バンッと銃声が鳴り響く!ジャックの左胸に銃弾がヒットする。
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
「嘘だ!うそだ!ウソだ!」
ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!ジャック!
「おい!ジャック!しっかりしろ!返事をしてくれ!」
「ーーーーーーー」
「いいよぉ〜!最高だよぉ〜!その表情!たまんないわぁぁ!」
ここで塞ぎこんだらジャックに笑われちゃうだろうな。
ジャック・・・・僕はもう塞ぎこまないよ!何度だって立ち上がるよ!君に教わったから!君が支えてくれるから!だから!僕は立ち上がる!何度でも!
僕は立ち上がりローザと対面する!
「だ、だめ、だめだよぉ、ルーカス!そんなのルーカスじゃない!また見せて!あの表情を!私の愛を受けて!ねぇ!ねぇ!ねぇ!そんなキラキラした顔しないで!!」
「もういいんだ!ローザ!お前も変われる!僕はもう怒ってなどいないし、絶望もしていない!ローザ!君も変われる!前を向ける!僕も一緒に隣を歩くよ!だから!な!」
「やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!」
「ローザ!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
ローザが喚き散らし頭を抱えて悶えている。
突然屋上のドアから警察隊が大人数で入ってきてローザを抑える!
「はなせぇぇぇえ!ゴミどもガァァァァ!」
一体何が起きてる?
「ふぅ!間に合ったの!」
「ジャック!ジャック!無事だったか!」
「まぁの!この可能性はあったからな!胸と頭に鉄板を仕込んでおいた!」
「それにしてどうして警察が?」
「わしが呼んでおいた!実はな!あのビデオカメラ、ローザをずっと撮っていたって言うのはブラフなんじゃよ!」
えっ!!嘘なの?
「流石にあの状況でそんなことをしてる余裕はなかった!だが、奴を怪しんでいたのは確かじゃ!しかし証拠がなくてのぉ!それで芝居をうった!」
ジャックがポケットからボイスレコーダーを取り出した!
「あああ!」
「今までのセリフは全部録音しておる!奴自身が自白したんじゃ!さらにわしを撃つところを警察隊に見せることによって現行犯逮捕も出来た!あとはこのボイスレコーダーを渡せば全てが明かされる!」
はは!やっぱりこいつ只者じゃない!いつのまにか陽の光が僕の体を軽くしていく!
「よくやったの!さすがわしの友じゃ!」
「僕、前を向いていくよ!今をあらがうよ!さしあたり就職先を見つけるさ!何かいいとこ知らない?」
「そうだのぉ、休みがほとんどなく、命の保証もない、給料は少ないし、痛い思いは毎回のようにするが・・・」
え、給料少ないんだ!
「わしの推薦もあるし、何よりかけがえのないものを手に入れられる!どうじゃ?」
「フフフ!もちろん!」
太陽が祝福してるようだった!なんて暖かい光なんだろう!
今回の件で僕がどれだけ変われたかなんて、分かりはしないがきっとこれからも困難が続くだろう。
でもきっと大丈夫!僕は今日の空を決して忘れることはないだろう。
そしてやっと僕は就職先が見つかった!
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