第25話あっ⋯⋯(察し)
そんなこんなで日開けてまだ平日は朝。
昇降口でバッタリこんにちはした。
「「………………~~………」」
沈黙の中2回ほど目が泳いだ。
先に来ていた志鶴は上履きを持ったまま固まり、後から来た四季はその場に立ちつくす、全身を凍らせて。
あー、気まずい。何を言えばいいんだこれはこの状況は、(おはよう)とか言ってみるか?いや無視されたら怖いな、けどこのまま無言で立ち去るとそれはそれでなんか態度悪いというかショッキングを与えそうで嫌だな、会釈か?無難に会釈しておくか?
ヤダヤダヤダヤダキッマズイ死ぬ死ぬ死ぬ死にたい目バチコリ合わせちゃった固まっちゃったヤバいどうしよう、エ??オハヨウクライハイウ?会釈?無視はさすがに無礼よね…あーどうしたらいいのよ!これはやばいやばい。
「おや、おはようございます2人とも」
佐藤先生が後ろから声をかける。
「?固まって見つめあって何してんだ?」
救世主!と思ったけど急に態度が変わったな、なんだこの人急に(おはようございます)とか(おや)とか言って気持ち悪いな。
なんでこの先生キャラを当たり前のようにひっくり返してんの?そんなに便利なものなのかしら。
これが巷で噂の怪獣百面相かしら?
「なあ。いつまで見つめあってんだお前ら、付き合ってんのか?イチャコラしてんじゃねぇよ俺の前でよお。見せつけてんのか?お?結婚どころか恋人すらいない俺に自慢してんのか?やめてくれよ朝っぱらから」
「「ちがうわ!」」
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