第24話悩むね
走って家の方へ家の方へと足を動かしては止まらない。少しでもその場から遠くへ、遠くへ急ぐ、
だがふと、これでいいのだろうか、自分の行いはこれで。取るべき行動に間違いはなかったのだろうかと疑問を抱いて足を止める。
騙されているかもしれない、そうでないかもしれない。
分からないから怖いけれど、分からないままのどっちつかずももっと怖い。
「どっちが嫌なんだろう、俺は」
ぽつりと呟いても誰も答えてはくれない。
ただ夕方の太陽が目の奥に光を届けるばかり。
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