第2話 ここから

ある春

いつもどうりの朝

いつもどうりの時間


高校3年になった彼の

何も変わらない日常


月崎四季つきさきしきの朝は早い


まず、起きたら家の掃除から始まる

一人暮らしなのにそれに見合わない家の広さ


家は二階建ての木造建築

二階を主な生活範囲としていた

一階は広くまったりとした雰囲気が特徴を持つ

カフェとなっている


そこを隅から隅まで掃除する

掃除が終われば次は

簡単なミニ畑の様子を見る

余った土地の有効利用だ


「今日はまだ何も出来てないか…

まぁ植えたの一昨日だし仕方ないかな。」


ため息をつきつつ水をやり追肥、

そして支柱のチェックをする


と、いっても始めたてのど素人が

何故かいきなりきゅうりを植え栽培を始めた


慣れてからの方がいい気がするのだけれどね



そうして確認をしたら次は朝食作りに取り掛かる

「今日のご飯はおっさかっなでっすよ♪

白米よし、味噌汁よし、焼き鮭よし、たくあんよし

それでは、いただきます。」


「独り言を程よく言ったあとは いざ、ご飯タイム!」


誰も聞いてるはずのない独り言をこぼし

彼の一日は、始まっていく

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