あこがれ

月を仰ぐのに背丈はいらない


路地裏にも

満ちる光


午前三時がずっと続けばいいと思った。


繋いだ手のつなぎ目だけに僕

泣いた理由と関係なく美しい涙


宛名を塗りつぶしたのは故意のはずだった。


すべて忘れた。さよならスポットライト

朽ちてしまった残像だけ焼き付いて

ないものねだり


背伸びなんかじゃ届かない、

とどかないから


影を踏んで歩いた。

ことば、ことば、ことば、


僕にはどれも月明かりだった

恋だった

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