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冬への応援コメント
初めまして。深愛言葉(しんあいことは)と申します。
アナタ様の短編小説『春夏秋冬恋物語』4編総て、愉しく読ませて頂きました。
私なりの『春』『夏』『秋』『冬』其々の感想を記述させて戴きますね。
『春』。
此れは切ないですね。エンディングでは互いに『両想い』だったことが判明する訳ですが、非情な神様の悪戯でしょうか、二人が結ばれる事は有りませんでした。救いの無い物語ですが、サブタイトルにも在ります通り『会えないはエモい』ですね。
『春』は始まりの季節であり、別れの季節です。不運にも巡り合わせの悪かった二人の『将来と前途』が明るいものでありますよう、深き祈りを込めて私の感想とさせて頂きます。
『夏』。
これは正に『青春物語』ですね。相手の重荷になりたく無いと、連絡したくとも連絡出来無い主人公の『青葉』の気持ちが痛い程に伝わって来ました。
この二人はお互いにお互いを『特別な相手』として視ているのでしょうね。他の誰かでは決して埋められない、『深い絆』が青葉と夏彦からは感じられました。
『そっか。そう呟いて、夏の星を見る。夏の大三角を形成する星々が丁度見えた。ベガ、デネブ、アルタイル』。
ロマンチックですね。作者である『聖願心理様』の『繊細で素敵な人柄』が、垣間見えたような心地がしました。
『秋』。
この作品は非常に完成度(クオリティ)が高いですね。言わずもがな、どの作品も粒揃いですが。
総文字数『2505』の短編小説とは到底思えない程の『密度』と『感慨深さ』が、この労作には在る様に感じられました。
『素晴らしい』。この一言に尽きます。
汎用性の高い表現ですが、主人公の『紅』も『秋斗』も、『優しい性格』を持っていますよね。
小説と云うのは、作者の『人生経験』や『生まれ持った性質』がそのまま『文章』や『言葉』に表れて来るものだと私は思っています。
十中八九、作者の聖願心理様は、紅や秋斗のように『優しい人格』をお持ちなのでしょうね。
少々話が脱線してしまいましたので、物語への考察へと戻らせて頂きます。
「いいんだ。このままで」「どうして?」「思い出なんて、また一から作っていけばいいんだよ」。
「もう届かない想いを心の中で告げる。こうして、私の恋は終わり、そして始まるのだ」。
紅は、嘗ての自分が愛した一人の少年(秋斗)との決別を覚悟した。
そして、この世界で唯二人だけの、希望の『春』へと続く物語への扉が開かれる。
『秋』は、冷たくて寒い、凍える『冬』を越えて、『春』へと繋がる『始まりの季節』なのです。
『さよならが明日を呼んで来る(引用:古川本舗/夜と虹色)』。人生とは、そのようなものなのかも知れません。
『ビター&スウィート』。この作品の代名詞と言っても差し支えない表現でしょう。
読者を愉しませる『エンターテイメント作品』としても大変面白く、深く『人生とは何か?』を考えさせられる大力作でした。
この作品に出逢えたこと。執筆して下さった『聖願心理様』への感謝の想いを述べ、私の感想とさせて頂きます。
『冬』。
この作品は『重い』ですね。『想い』だけに。
『死』を題材にした作品と云うのは世に溢れて居ますが、この作品はその主題に加えて『恋』と謂う要素も含み持って居ます。
「冬紀は、もういない」。涙腺が緩む。「冬紀に、もう会えない」。声が震える。「冬紀の声が、聞けない」。手が震える。「冬紀と、ふざけられない」。足が止まる。「冬紀にもう、好きって言えない」。涙が溢れる。「そっかぁ、冬紀、死んじゃったんだぁ」。涙がにじむ声で、私はようやく冬紀が死んだという事実を理解した。「冬紀、なんで死んじゃったの。私まだ、好きって言えてないよ」。冗談を言うように、私は呟く。私は本当に、鈍感だ。「冬紀、好き。大好き」。私の告白は、雪に溶けて消えていく。だから、何回も言う。好きだ好きだ好きだ好きだ。大好きだ。
一言で批評するならば、とても素直な表現手法だと感じました。
思春期の乙女に因る、愚直な迄に真っ直ぐな感情表現。その手腕に感服致しました。
このようなシンプルで解り易い表現は好きですね。『解り易い』と云う事は『伝わり易い』と云う事だと思う為です。
多感な時期の少年少女の『感情の発露』程、心揺さぶられるものは無いですね。私の大好物です。
『花に嵐の例えだって?何もさよならだけが別れじゃないだろう。「じゃあ、また会える日まで。」(引用:古川本舗/ドアーズ)』。
『またな』と云う事は、また『逢える』と云う事です。
『魅力的なこの登場人物たちの未来を、是非観てみたい』と思わずに居られない労作でした。
『この話、めっちゃ苦労したんですよ』とのコメントも拝見させて頂きましたが、それだけの価値がこの作品には在ると思います。
『苦に徹すれば珠と成る(引用:吉川英治)』です。
『苦労を重ねれば重ねるほど、その人物や作品が磨かれ、光り輝く』との御金言です。
『絶望の中に希望が描かれている、哀しくも前向きな作品』で在るように感じられました。
『Amazing(素晴らしい)!』です。
総評となりますが、大変面白く読ませて戴きました。
この素晴らしい作品と巡り合わせて下さった『聖願心理様』に心より感謝を申し上げます。
本当にどうも有難う御座いました。
余談なのですが、私も小説(純文学寄りのライトノベル)を描いて居ります。
『Swear Eternal Love』と云う『永遠の愛を誓う、二人の少女が織り成す悲劇の純愛ガールズラヴ巨編』です。
今現在制作進行中で、『5月31日迄』に書き上げることを目標にして居ります。
若し御迷惑で無ければ、是非ご一読頂いて、願わくは感想などを戴ければ、これに勝る悦ばしい事は有りません。
執筆活動は孤独なので、私は共に切磋琢磨し合える『小説家仲間』を求めて居ます。
唐突に思われてしまうかも知れませんが、若し宜しければ、私と『友達』になって頂けませんでしょうか?
気長に御返事をお待ちして居ります。
大変長文となってしまいましたが、最期までお読み頂き、誠に有難う御座います。
何かと至らぬ点も多いであろう不束者ですが、何卒、宜しくお願い致します。
失礼致しました。
作者からの返信
こんにちは!
熱量のあるコメントをありがとうございます!
聖願心理(せいがんしんり)と申します。こちらこそ、よろしくお願いしますね。
何からお話すればいいのでしょうか……。
こんなに細部まで読み取っていただけるなんて思ってもいなくて……。
正直、うへえええってなっています(笑)
『会えないは、エモい』という、テーマが根幹にあるので、結局は“会えない”、少し切ない物語となってしまいました。
春夏秋冬それぞれ特徴を出すには本当に苦労しました。
季節の描写を入れたり、季節ならではの“恋”の話にしたり。
そういう苦労があって、出来上がった作品ですので、丁寧に読み取って貰えると嬉しいです。ありがとうございます。
私なんかでよければ、友達になっていただけると嬉しいです。
切磋琢磨できる仲間がいると、それだけでやる気が出るものです。
これからよろしくお願いします、深愛さん。
感想、本当にありがとうございました!
冬への応援コメント
最後は冬の冷たい空気に凍えそうな「会えない」(T^T)
ゆっくりと死を受け止めていく姿が泣きそうでした。
いろんな形の「会えない」お話、堪能させて貰いましたぁ!!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
冬の会えないを書くのが、一番精神的に辛かったです。
やっぱり、死は重たいです……。
全話読んでいただき、ありがとうございました!