美味しいを食べに行こう
星塚莉乃
第1話 美味しいものは幸せを運んでくる 1
美味しいものを食べると幸せな気分になるのはどうしてだろう。
好きな食べ物はオムライス、ハンバーグなどあるが特に好きなのは甘いもの。
甘いものは見てるだけで幸せ。
そんな食べることが大好きな中学二年生の
そんな私が今注目しているのはケーキ! 美味しいケーキ屋を見つけたの!
そのケーキ屋の名前はシェルクロック。
外観もオシャレで中にカフェが併設されている。どんな外観かというと一面ガラス張りで扉のところには鈴がついている。ガラスには絵が描かれていてその絵もとっても魅力的。その絵は猫と1人の女性の絵で一人の女性がテーブルでケーキを食べている。そこに1匹の猫がやってきてケーキのお皿の横に座り食べ終わるのを待っている。そんな絵でその絵を見た瞬間まるで運命のようなものを感じた。まるでこの店と巡り会うべくして巡り会ったみたいな。少し大袈裟かもしれないけどね。
さらに、店員さんもかっこいいまぁ店員さんの話は今はどうでもいい。
あの店のケーキは甘さ控えめで見た目も素晴らしい。見た目はチョコレートケーキならば上には月の形をしたチョコがのっていてチョコレートソースは少し黒めでダークチョコを基本としている。口に入れた瞬間苦味と甘さの調和がすごくて感動して涙が溢れてしまい店員さんに迷惑をかけてしまったということだけが少し申し訳ない。
でもそのくらいここのケーキは美味しい! 今日も学校帰りにこのお店に食べに来ている。そういえば私が食べるものと同じものを注文する人が多い気がするのは何故だろう。まぁいいか今日は夕食の支度しないといけないし、もう帰ろう。私は幼い頃に母を亡くし、父と兄の3人暮らし。ふたりとも料理は出来ないため料理は私の役割。兄は風呂掃除にバイト、父は頑張って働いているため夜帰ってくるのが遅い。そんな父や兄のために私は料理を作っている。もうそろそろ16時になってスーパーのタイムセールが始まる時間のため私はお店を出ることにした。お店を出る直前に店員さんから声を掛けられた。
「すみません。いつもご来店ありがとうございます。美味しそうに食べられているのでつい声をかけてしまいました。」
そう言われたので私はこう答えた。
「そうなんですねここのケーキはすごく美味しくてきにいってるんです。今日は買い物をしなければいけないので帰ります」
と聞くと店員さんは少し残念そうに
「またのご来店お待ちしております」
とだけ言うと店の奥に戻って行った。
そして私はそのまま駅に向かい、自分の最寄りの駅の倉崎駅に着き、駅から数分歩いたところにあるスーパーに向かった。
スーパーで買い物を済ませたけど買いすぎてしまった為、重い荷物をこれから家まで運ばなければならないのかと少し憂鬱な気分になりつつも頑張ろうと気持ちを奮い立たせスーパーを出たところで誰かに自分の名前を呼ばれた。振り返るとそこには兄の
「秀兄! どうしたの?」
「どうしたのじゃないよ? それどうやって持ち帰るつもりだったの? 買いすぎだね」
それを言われると私は何も言えなくなってしまう。確かにセールをしていたからといって買いすぎてしまった。重いビニール袋2つはさすがにまずい。けれど休み休み行けば何とかなるだろうと思っていたが私の考えは少し甘かったみたいだ。なのでこう反論する。
「休み休み行けば何とかなるかなーってところで何でここにいるの? バイトは?」
「今日は早く終わったんだ。ほら両方貸しなよ。僕が持った方が早い」
「秀兄が優しいなんて珍しいね。僕って似合わない……まぁそう言うならはい荷物」
そう言って荷物を渡すと秀兄は何かを呟きながらも荷物を受け取り先を歩き始めたが、ペースは私に合わせてくれているようだ。
普段は私に迷惑を掛けないように外では声を掛けてこない。その理由は昔秀兄が付き合ってた彼女に私が嫌がらせをされていたから。私は可愛いらしい。あまり自分では自覚がないけど……
まぁ今日は多分見てられなくなったから助けてくれたんだなってそんなことを考えながら秀兄について家に戻った。
家に戻ると私は秀兄にお礼を言って夕飯を作り始めた。
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