第8話陰キャオタクの俺がなぜか美少女とデートするんだが!?

人生終わったな。そう思ったがこれまた以外にも質問攻めや嫉妬されたぐらいだった。


今日は金曜日、明日は土曜日で真奈のお出かけ、、、いや、もうデートでいいだろう。緊張する。学校の人間に見つかったらどうしようか。


そんな事をゆっくりとひとり家に帰りながら考える。


「ただいまー」


今日も仕事か。しかも務めてるの母はゲーム会社で、しかもギャルゲの。父はアニメ製作会社という家族そろってのオタクだ。


バッグを適当な所に置き、冷蔵庫からお茶を取り出す。


お茶をコップに注ぎ、そのお茶を飲み終え自分の部屋に戻り、デートの注意点などをググり参考にしようと頭に焼き付けておく。


その後夕飯を食べ、就寝する。


「「ピピピッ」」


朝のアラームが鳴る。


確か迎えに来るのは11時の予定だ。本来なら男である俺が迎えに行くべきなんだろうけど家知らないし仕方ないよな。そう自分に言い聞かせる。


今の時刻は10時だ。自分の部屋を出て一階に下りて歯磨きや髪のセットなどをする。セットといってもワックスとかをつけるのではなく寝癖を直すだけだが。


最後にもう一回デートの注意点を振り返る。なんたって綾人は人生で一回もない。ましてや茜を除けば女子と話したことすらほぼないのに。


身支度すること50分。もうそろそろ着くはずなので自宅前で待機する。


待つこと数分でやって来た。しかも金持ちしか乗れないだろう黒塗りの高級外車で。。車体にSと書かれていた。1000万は超えてそう。


そんな高級車から降りてきたのは、お嬢様、いや真奈だ。


「お待たせ綾人君!」


なんか七瀬君から変わっているような気がする。


「全然待ってないからいいよ」


一度は「いや全然、俺も来たとこだから」とか言ってみたい。


「さぁ、乗って乗って!」


「あ、おう..」


真奈と隣のようだ。女の子のいい匂いがする。それにしても乗り心地が半端ない。


「秋葉原でよかったよね?」


「あ、ああ」


ここからアキバまでは結構の距離がある。


「ごめんねこんな感じで来ちゃって」


「全然そんなことないから逆に一生乗れなさそうだし。なんかVIPみたいな感じだし」


「それならよかった!」


本当に彼女の笑顔は国宝級...否、世界遺産だ。


[あなたの投稿した作品がフォローされました!]


お!久しぶりにフォローされた。最近どうしてもフォロワーが伸びない。


「何のフォロー?」


真奈が質問してくる。


「え?ああ、俺が投稿してる小説の厳密に言うとライトノベルだけど」


「へぇー綾人君小説投稿してたんだ!私もフォローしてもいい?」


「別にいいけど、期待しないほうがいいよ」


といいながら小説のURLを真奈に送る。


送って一分もしないうちにフォローされた。


「後10分で秋葉原に着きます」


少し年をとっている優しそうなおじいさんドライバーにそう告げられた。


車の窓を覗くと周りは高層ビルでいっぱいだ。


車が止まり車を出るとそこはオタクの街こと秋葉原だった。


ただ乗っていた車がアレなので少しばかり注目を浴びる。


しかも後から出てきた少女の姿がはっきり見えると周りのオタクたちが騒ぎだした。学校でも学校の外でもこんなにとは。


「デュフフ金髪美少女ですぞ!」


「オタ男殿!あれは凄いでござる!」


確かに今日の真奈はいつもより可愛い。


「じゃあ綾人君行こうか!」


前代未聞の超絶美少女との秋葉原デートがはじまる。

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