新巻家
arara
新巻家
「ただいま」
今日高校の入学式が終わって家に帰って来た
入学式は校長の話が長くて辛かった
座りっぱなしで腰が痛い
「おかえり秋夜(あきや)」
リビングのドアを開けると春ねぇがソファに
座ってた
新巻春菜(はるな) 兄妹の中で1番上の姉
「ただいま春ねぇ」
「ねぇ秋夜、あなたのクラスどうだった?」
「なんで?」
「いや〜あなたのクラスにイケメンいるかなーって」
「脳内お花畑のJKかよ(ボソッ)」
「なんか言った?」
「いいえ何も」
よかった、何も聞こえてなかったようだ
春ねぇはすぐに蹴りが飛んでくるから(顔面に)危険人物なんだよな
「秋は『脳内お花畑かよ』と言ってたよ〜」
「え?」
後ろから声が聞こえた
振り向くと、そこには夏姉さんがいた
「夏美(なつみ)、今のはホント?」
「ホントだよ〜。秋は〜今さっきボソッと言ってたよ〜」
新巻夏美 二番目の姉
基本おっとりしてるが本音をすぐに言うため春ねぇの蹴りの犠牲者(主に俺)を出す
てか今の状況やばいと思うのは俺だけ?
「秋夜、言い残す事はある?」
そう言って春ねぇはソファから立ち蹴りの構えをした
「い、いや、俺が悪かった、だ、だから蹴りはやめグゥ!」
俺が言い切る前に顔面に蹴りを繰り出した
俺はそのままリビングの床に倒れた
「次なんか言ったら殺すから」
「すみま、、、せんでした」
春ねぇ、、、マジでクソ痛い
顔面の丁度ど真ん中に蹴り入れてきたよ
てか春ねぇは制服着てるからスカートの中が見えたんだけど
まぁその事を言ったらマジで殺されるから言わないけど
「大丈夫ですかお兄さん?」
床に倒れてたら声が聞こえてきた
「あー、、、冬乃か?」
「はい、冬乃です」
新巻冬乃 兄妹の中では1番下の末っ子
誰に対しても敬語を使い兄妹の中で唯一礼儀正しい
ただし少し性格に問題がある
「大丈夫ですかお兄さん?。立てますか?」
「あぁ大丈夫だ」
「じゃあハグしてくれませんか?」
「え?普通にヤダ」
「なんでですかお兄さん!、私はお兄さんのこと好きなんですよ!」
冬乃は自他共に認めるブラコン(本人談)
俺を会う度に抱き着こうとする
「おーい秋夜たち、ここでイチャつかないで」
「そうよ〜秋〜。ワタシたちまだいるから〜」
「なんで俺に言うの?」
普通抱き着こうとしてる冬乃じゃない?
「冬乃に言っても無駄だし」
「そうだよね〜春〜」
「あ、納得」
俺が兄離れしたらと言ったら「嫌です。そんな暇があったらお兄さんにキスしたい」と言ってたな
てかそろそろ床から起きよ
「あ、そういえばうちらのクラスに双子がいたな」
春ねぇが思い出した様に言った
「へーそうなのか」
「そうなのよ〜。ワタシたちのクラスに〜双子の子がいて〜みんな珍しいって言ってたな〜」
俺たちが入った浦下(うらした)高校は三クラスあり、春ねぇと夏姉さんが一組、俺が二組、冬乃が三組になってる
「双子で珍しいかったら俺たちも珍しいのか?」
「だろうね」
「だってワタシたち四つ子だよね〜」
「しかも義理の兄妹じゃなくちゃんと血も繋がってますしね」
そう、俺たちは世にも珍しい四つ子なのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます