あさひのG.R.A.D.みたよってやつ

今日ようやくストレイライトのG.R.A.D.シナリオが実装されたので、さっそくあさひを履修しようと思ったが、感謝祭やらないといけないらしい。確かにG.R.A.D.実装から一回も感謝祭やってなかったのである。感謝祭もイベコミュも重たくて胃に穴が開いちゃうので正直あまり見たくないと言えば見たくない。でも逃げてばっかりいたらプロデューサ失格なので重い腰を上げて履修に挑んだ次第である。つまりこれはコミュが終わった後のしあわせ~♡を希望に、頑張ってG.R.A.D.に戦いを挑む一人の男の戦記なのである(違う)。

 さて、まずG.R.A.D.を始めるといきなり始まるコミュは「すごい箱」である。いきなり内容が全く予想できない。きっとあさひが山奥ですごい箱を見つけてきて名状しがたき何かを召喚するんだろうなぁとか思っていたが、全然違った。どうやら街中を走っているバイクの後ろについてる揺れる箱のことらしい。揺れる箱 #とは。あさひが言うには兎に角かっこいいらしい。あさひは例にもれず、レッスン終わりなのか仕事終わりなのかどちらかはわからないが、終わってからすごい箱を探しに出ようとしている。プロデューサも例にもれずそれについて詳細をあさひに訊くが案の定あんまり会話はかみ合っていない。というかあさひは常々説明が雑な節がある(冷静に考えていきなり「行ってくる」とだけ言われても分かるはずないあさひかわいい)。と思ったが実はちゃんとコミュを読んでみるとあさひは的確に聞かれたことにはちゃんと答えている。聞かれたことにしか答えていないのでちぐはぐに聞こえるが、応答はちゃんとやっているのである。確かに聞かれていないことには答えなくても理屈の上では何も問題はない。プロデューサも慣れているからか、わからないことをひとつづつちゃんと聞いているところが偉い。しかし、そこからがあんまり偉くない。すごい箱バイクを探しに行くあさひを引き留めて言ったことはこれからG.R.A.D.と、その予選が控えているということ。きっとプロデューサはあさひにG.R.A.Dに集中していて欲しいのだろうけれども、あさひにこのムーブはとても駄目なのである。あさひはG.R.A.D.に向けた練習はちゃんとやっているし、何よりこれからのことはあさひのプライベートである。この頭がアルファベットのPの形した化け物はひななに嫌いといわれたあの経験を忘れたのか。今まであさひの何を見てきたのか。一度死んだ方が良い。ただ、このことはこのコミュの大切な部分である。あさひは練習をちゃんとやっているし、このまま本番でも完成度の高いパフォーマンスを見せてくれるだろう。プロデューサの懸念はそこにはないのである。このことは追々コミュを読み進めるごとに明らかになっていくので、ここではこの紹介程度の記述にとどめておこう。このコミュではこの後に、すごい箱を探すあさひと思案するプロデューサが交互に描かれていくがこれは良い対比となっている。わっせっ、わっせっ、といいながら走るあさひとてもかわいい。これだけであと10年は飲まず食わずで生きていける、ありがとう高山。次のコミュ「出前っす」では、プロデューサに蕎麦屋への弟子入りを宣言するところから話が始まる。すごい箱とはどうやら岡持ちのことらしく、ニッポンのトラディッショナルウーバーイーツ、デマエの様子をあさひは街中で目撃していたようである。余りの急な話にプロデューサは狼狽するが、あさひはお構いなしに話を続けるあたりにあさひのらしさが詰まっていると感じる。プロデューサに相談するころにはもう弟子入り先の蕎麦屋の大将に話を通していたらしい。確かにあさひが弟子入りではなく弟子入りといった以上はある程度話は確定していたんだろう。具体的な形式や日時まで決まっていたあたり、あさひと師匠の間ではもうほとんど決まった話になっているのだろう。続く内容はプロデューサの回想で話が続いていく。あさひのG.R.A.D.コミュはプロデューサの回想シーンが比較的多めに感じた。プロデューサはあさひの弟子入り宣言に対して、厳しめに対応した。プロデューサ自身も反省しているようであるが、今回のプロデューサには初等的なプレミがおおく見受けられる。彼もこの新型肺炎騒動できっとつかれているのだろう。このらしくないプレミの繰り返しが余計に我々の傷口をえぐり取るコミュに一役買っている。

 今回のコミュで個人的に一番のパンチラインが次の瞬間に訪れる。場面はあさひがそば屋の大将と出前に出ているとき。快調に飛ばすあさひに大将がかけた言葉がこのコミュの全て過ぎる。以下原文ママ引用


「あさひちゃん、はええなぁー……!」

「あははっ!

急がないとのびちゃうっすよー!」

「なんのなんの……!早いだけでもいけねぇ――

ちゃんとこぼさずに、丁寧に!」

「……っ

そうだったっす……!」

「食ってくれる客のこと

作ったヤツのこと考えて――」


大将がいきなりあさひに真理を説くのである。もうこのコミュあさひと大将だけでいいんじゃないかな。兎に角このコミュはこの大将の最後の一言がすべてなのである。大将の金言なのである。プロデューサはこのことを言いたかったのである。少し後の話になるが、あさひには出前に必要な技術が完璧に備わっていたのである。注文内容と顧客の紐づけ、出前の最短経路の算出、高度な運転技術。技術面では完璧な、申し分ない出前erであったのである。あさひの出前に、ひいてはあさひ自身に足りないもの(いうなればまごころめいた何かだろうか)を大将はすでに見抜いていたのだ。大将、283プロに来ませんか?

 さて、あさひはレッスンこそ真面目にやってはいるものの、レッスンでもやはり自分のやりたいことベースでことを進めたがっているようだ。そのことも含めてプロデューサはあさひを呼び出してちゃんと話し合いがしたいらしい。あさひにとって出前もアイドルも等しく重要である以上、どちらも蔑ろにするつもりはない(この姿勢が後に重要な成長のきっかけを生むことになる)。対してプロデューサはG.R.A.D.に集中してほしいと思っている。このすれ違いは非常に不穏である。雛菜これ聞きたくないやつなのでここでやめていいですか?え、だめ?そっかぁ。プロデューサの考えに反してあさひは練習はちゃんとしているから何が問題なのか理解できない様子である。G.R.A.D.予選敗退の際にも伺えることであるがあさひはどうやらG.R.A.D.に出場し、良いパフォーマンスをすることには拘っているようであるが、優勝には余りこだわっていないようにも見える。ここがプロデューサとのすれ違いの原因なのだろうと私は考えている。G.R.A.D.で悔しい思いしないようにというプロデューサの心配に対してあさひが「それはプロデューサさんのやりたいことなんじゃないんすか?」と返したことがとてもつらい。ここからのプロデューサは偉い。とても偉い。らしさを取り戻している。あさひの出前についていっているらしい。プロデューサはただ付いていっているだけだから何も素晴らしいことではないと謙遜しているが、これは非常に偉いことである。ストレイライトとプロデューサがあさひについていくこと、これはとても大事なのである。

 舞台は変わってそば屋。今日はプロデューサは居ないのかと気にする大将に対してあさひはさほど気に留めていなかったよう。なぜ大将がプロデューサを気にしていたかというと、今日はプロデューサに岡持ちを持たせる予定だったらしい。野郎、出世しやがって。大将曰く、プロデューサは心を込めて毎度ありがとうございますが言える男だから、岡持ちを持たせられるらしい。あさひはそれに納得していないようである。曰く、それくらい私にもできると、そういいたいらしい。それくらいすぐにできる、と。心を込めて、このことができていないということは、ヴォーカルレッスンのトレーナーにも指摘された。お客さんたちは、ただうまい歌やダンスを見に来ているのではないと。その気持ちに応えるように歌わないといけないのだと。その言葉に納得いかないあさひはそのまま飛び出していってしまった。ちょうど居合わせたプロデューサはあさひを止めようとするが案の定あさひは止まらない。そんなあさひに対してプロデューサは(私の知る限り初めて)強く、命令するようにあさひを制止する(ここでこのコミュは終わって次のコミュ「競争っす」に続く。G.R.A.D.プレイ時は正直この辺りで胃に穴が開くかと思った。確かこの辺りでG.R.A.D.予選が入るのだが、予選前コミュでは「プロデューサさん最近やな感じっすね」とまで言われてしまう。泣いちゃう。この前後でストレスのあまり強烈な吐き気にも襲われた。正直これ書いてる途中もすごくつらい)。


かゆい

うま


手記はここで途切れている

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