第2話 限定コミュ:基地、なんだろうなぁ 

 今回の限定あさひのコミュの感想と私なりの考察に入っていこう。まず、最初に私はあさひのプロデューサになってから日の浅いニュービーであるため、的外れな頓智気考察をしてしまう可能性があることを断っておきたい。そのため、先輩プロデューサの皆様からの御意見等は常時大歓迎である。

 さて、今回のコミュがおしゃにを始めてから二番目に真面目に読み切ったコミュである(ちなみに一つ目はジャンプスタッグのあさひ、三つ目がWorldEnd:BreakDown、四つ目がStraylight.run()である。Straylight最高、特にあさひ)。先達のエラ呼吸からおしゃにのコミュは深いぞと聞いていたので身構えていたが、なるほどこれは深いぞと感じた。先ず第一感として今回のコミュはあさひの作った基地が中心に話が進んでいっている。あさひのもつ少年性が前面に現れた分かりやすいモティーフではあった。初見の感想は特にStraylightについて詳しく知らない状態であったために「全く、あさひは仕方のないやつだなあ(^ω^)」程度のそれはそれは浅い薄いキモイ三拍子そろったクソ所感であったが、あさひと283プロのこれまでを知り、深みと厚みのある感想が持ててきたのではないかと感じている(キモさは取り除けなかった、哀しいオタクの性である)。さて、物語というものはえてして陽に出さないテーマを持っているものである。今回私が感じたテーマは「プロデューサの懐古」である。これに関しては(修学旅行みたいだ)や(合掌。いただきます)などから感じ取っているプロデューサも多いのではないかと感じている。今回はこの「懐古」を考察の中心に据えようと思う。

 では、まずは(システムを完全には理解してないので自信は無いが)一番初めに読むことになる(基地、なんだろうなぁ)について述べていこうと思う。今回のコミュの中心であるあさひの基地が登場する。ここでの選択肢は「棒…?」「…『世界の謎』」「え、簡易テント」の三つである。どれを選んでも基本的にはあさひが登場してプロデューサに基地について現在の進捗状況と今後の展望を説明する形で話が進んでいく。

 「棒…?」を選ぶ:プロデューサがあれこれ積んである中に見つけた棒を取り上げることで、いろいろ積んであったいろいろが自壊すると同時に構築者のエントリー!おそらくいろいろ積み上げられたいろいろはあさひが積み上げたものだろうと思われるので、形としてはプロデューサがあさひの基地を破壊したわけであるが、塞翁が馬、結果としてあさひのイメージに近いものが出来上がったようである。この辺りの自由さがあさひらしいと感じる。おそらく、基地の建設地に倉庫を選んだのも「いろんなものがあるツバメの巣」らしさにマッチしたこともあるのだろう。この選択肢ではプロデューサのたしなめに対してあさひは反発し、プロデューサも少しは片付けるぞとやや基地建設に対して消極的な様子が見受けられる。本選択肢ではあさひが倉庫から飛び出したあとにテキストのない少し空が映されるシーンが存在している。そこでツバメの鳴き声が流れているため、おそらくあさひも同じように空を眺めて耳に入ってきたツバメの鳴き声から基地のインスピレーションを得たのだろう。また、ツバメの、つまり鳥の、巣を模したことは「空を捕まえてくる」ことと何か関係があるのかもしれない。

 「…『世界の謎』」を選ぶ:この選択肢ではプロデューサが倉庫にあった『世界の謎』という本を拾い、自分からあさひに声をかける。本の発見時に「この本って―――あー……なるほど」と発言しているので、あさひが読んでいたのを見たことあるか何かで、この本からプロデューサはすべてあさひがやったことであると察したようである。なお、『世界の謎』を見つけてからあさひに声をかけるまでの間に挟まれる283プロの引きの画でもツバメが鳴いているのできっと近くに巣があるのだろう。あさひに声をかける際に「整理してくれたとか?」と尋ねるあたり、プロデューサのあさひへの配慮が感じられる。一見我々には理解できなくてもきっとあさひなりの考えがあってのことなのかもしれないと立ち止まるのは大切なことだ。本選択肢では、あさひは海底や謎の遺跡といったやや非日常的なモティーフで基地を作っていきたいと考えておるようだ。今回の選択肢では、プロデューサ自ら助手に志願している。おそらく外野からたしなめるより、共同で基地を管理し、手綱を握る方が良いと判断したのだろう。しばらく様子見かなと発言していることからも、いますぐどうこうするような類の案件ではないとの考えが見受けられる。

 「え、簡易テント」を選ぶ:最後の選択肢では、倉庫内に簡易テントが張られている。プロデューサが撤去を試みようと試みている際にあさひの登場。プロデューサと一緒にテントの中に入っていくことになる。おいプロデューサ、そこ変われ。本選択肢では基地に対するあさひのイメージはあまり固まっていないようだ。しかし、テントのなかにいるといろんなイメージが湧いてくるらしい。将来性の観点からの評価は一番高い基地であるといえる。本選択肢ではプロデューサの基地に対する考えがとても前向きである。あんなに楽しそうにされると取り上げられないそうだ。ほかの二つでも十分楽しそうだっただろいい加減にしろ。

 さて、軽く各選択肢を振り返ったが、今回は導入としての役割が大きいからか、あまり示唆的な展開は多くなかったように見える。強いて言うならツバメ云々のことであろうか。ここで私が気になったのはタイトルである。(基地、なんだろうなぁ)とはどういうことだろうか。あさひが倉庫に造った‘あれ‘はどう見ても基地である、はっきり基地である。建設責任者本人も目の前で基地といいはっているmanifest baseである。(基地、なんだろうなぁ)を品詞分解すると(基地、/なん/だろう/なぁ)となる。「なん」は「なの」の音便化である。「だろう」は推量を表し、「なぁ」はここでは感嘆を表しているので無視してよい。まとめると、「基地であると考えられる」ということになるが、やはり問題は「なにが」基地であると考えられるのかということである。あさひが倉庫に造ったものが該当すると手放しに考えることはできない(当然、あさひが造ったそれについての言及である可能性もおおいにある。その場合にはなぜあさひが基地であると断言したものに対して『だろう』と言っているのかを考える必要が出てくるが)。であるので、ここではあさひが倉庫に造ったそれとは異なる何かを候補として考える必要がある。現段階ではある程度有力と考えられる説は提案するのは尚早であろう。このテーマについては続くシナリオを読み進めるにつれて考えていきたい、いわば宿題の一つとさせていただきたい。ただ、ひとつだけ私の頭の中にぼんやりと浮かぶ仮説は紹介させていただこう(その前に、少し文章が固くなってきているので一息。あさひかわいい)。その仮説が先述の「懐古」にまつわることである。プロデューサ自身の青春のような何か、あるいはその中で重要なポジションを占めているものが「基地」なのではないだろうか。この説は極めてふわっふわした根拠に基づくゆるふわな説であるので追ってブラッシュアップしていきたいと考えている。では、今回はここでいったん筆をおかせていただこう。最後に一日一回感謝のあさひかわいい、皆さんご一緒に。せーの、あさひかわいい!

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