ワタシ

雨宮美優

第1話ワタシハダレ

私ってなんだろう?私は私。

いつも笑顔でみんなと仲良くて元気いっぱいで友達も沢山。それが私

ワタシってなんだろう?

いつも家では泣いてばかりで弱虫で、部屋にこもって誰とも話さない。それがワタシ。

私はワタシ。表は私、裏はワタシ。

偽りの仮面を被って今日も学校へ行き偽りの笑顔で振る舞い本当の顔を隠してる。

キライキライキライミンナキライ。早く気づいて私に。早く助けて心の奥の私を。

潰れて死にそうな私の心を守ってくれるのは自慰行為だけだ。毎日……毎日……指を這わせて虚しい慰めをして心を守る。

潰れたワタシの心を保つのは刃の音色を聞くことだ。

カチカチカチ……。

と音を立てれば、 腕の上で刃が踊りまるでダンスパーティーのよう。

次はどう逃げる?次は何をする?狂ったワタシはもう暴走列車。

ガタンゴトン。

と音がする。門番さんが来る時に、黄色い門を跨いだら、楽園の国へ飛び込もう。そしたらワタシは幸せだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ワタシ 雨宮美優 @karukaru1123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ