なんとなく過去の話(非小説)

風のレッサー風太

リア充を滅ぼしたくなった


「別にあいつのことが好きなわけじゃない」

そうやっていつも言う癖に何かあるとすぐあいつの名前出すじゃん。

「付き合ってるわけじゃない」

バカ言うな、登校するときも部活に行くときも帰るときも一緒じゃないか。


だから俺が邪魔もの扱いされんだ。


毎日3人で過ごしていたと言っても過言ではない。同じクラス同じ部活男子2女子1でもそんなこと気にせず過ごしてた。

ある時を境に2人がよく一緒に何かしていることが多くなった気がした。なんとなく寂しかった。

周りの奴らは2人が付き合ってると思ってた。でも2人は頑なにそれを認めなかった。実際俺は付き合ってなかったと思ってる。今でもそうだ。本当はどうかなんてのは知らないが、そのせいで俺は2人に周りを飛び続けるハエのような扱いだった。


そんなことが続いてたある日席替えをすることになった。2人は受験のことを考えもっと真面目に勉強したいからと前の席を希望した。俺は単純に後ろじゃ見えないから前にして欲しいと担任に言った。そして席替えの結果は2人の間に俺が入る形に

ボロクソ言われた。席を代わってやれとも言われた。自分はどうでもいいところで真面目を出すので先生が決めたからと動かなかった。いや多分

「2人のことを考えると自分は邪魔な存在なんだ」

と言うのを認めたくなかったんだろう。


あくまでこの話は過去のこと今はそんなことはない3人共バラバラな道を進み会うことなんて全く

ない。ただあの時、あの期間で俺はイチャつく奴らが嫌いになった。

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