第19話 断罪と本題

「衛兵!烙印だ早う烙印を押せ。魔力を封印しなければそこの雌が何をするかわからん」


「はっ!直ちに」


烙印って魔力封じの役割があるんだ。

あの子は転生するときに魔力を貰ったんだね。

あー早く私も魔法使ってみたいな〜ふわぁぁ眠。


「……寝たか。遮音結界を張っておくか」


「離しなさい!私を誰だと思っているの?!私は聖女なのッギャアァァァあ、熱い痛いやめでぇー」


「罪人2名に烙印を押し終えました。では、魔の森に追放して参ります。失礼します」


「ギーク、ヒナが寝てしまったので我々は帰る。お前の用はまた明日伺おう」


「ツェルン辺境伯、このようなことになってすまなかったな。小さな転生者にも悪い事をした」


「ヒナは優しいから無駄足だったなんて怒っていないだろう。だから俺も許そう。」


―――

――――――

―――――――――

んぁ?……見たことない天井だ。

何これデジャブ?

私さっきまでお城にいたよね?

……あれぇ?


コンコン…ガチャ


「ヒナ様、お目覚めになられましたかな?」


ローさんだ!

ここベルの別邸なのねぇ。


「ローしゃん!おはよぉごじゃます!」


「ヒナ様おはようございます。今日もお元気そうで何よりで御座います。さ、着替えて朝食に致しましょう」


「はーい!」


早く着替えなきゃ!

ごっはんごっはん……じゃなかった!

結局昨日は何で呼ばれたんだっけ?

聞く前に寝ちゃったよ(泣)


「ヒナ様出来ましたよ。さ、行きましょうか」


まあ考えてもわかんないし、まずはご飯!


「ベル〜おはよぉ」


「あぁ、ヒナおはよう」


今日も人間姿のベルさん。

かっこいいっす!


でも今はベルよりもご飯の方が輝いて見えるよ♪

何の卵かわかんないけどスクランブルエッグに、丸いパン、クリームっぽいスープ……ジュルリ


「いっただきまーしゅ!」


うっまーこのスープ絶妙な塩加減。

味付け完璧だよ!

この玉子もトロトロふわふわ幸せ〜♪

パンは少し柔らかいフランスパンみたいな感じだった。

スープと一緒に食べるとふやけて美味しかったです!


「お口にあったようで。お顔が蕩けていらっしゃいますねふふっ」


「おいちぃ!」


「よかったなロールク。ヒナ、今日改めて王城へ行くことになった。昨日は馬鹿共のせいでギークと話せなかったからな」


あ、やっぱり昨日あのまま帰ってきたのね〜。

あの人たちどうなったんだろ……なんか聞くの怖いからやめとこ。


「わかっちゃー」

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