転生したら幼女だったので取り敢えず”運”極振りでお願いします。

iroha

はじまり篇

第1話 見知らぬ天井ならぬ

「......あぁ、知らない天井だわ」


ふふふ

このセリフ1度は言ってみたかったのよね~♪


なーんてね(笑)



...........え?これマジなやつ?

えっ?




「こ...こここ、ここはどこですかーーーっ?!!」


霜月日向27歳、無職(泣)

さっきまで面接試験会場に向かってた筈なのに......。

気づいたら知らない天井ならぬ、知らない場所でした!



待って待って待てよぉ急展開過ぎて頭が追いつきません。

これって、もしかして今巷で有名な 転生 しちゃっt「まだですよ」......え?


今私の脳内に横槍入った?

「ええ入れましたよ。あなたさっきから脳内がうるさいんですよ」


「なっ勝手に覗いてうるさいなんて、失礼ですよ!」

まさかの脳内覗かれてたなんて。

しかも、うるさいだなんて失礼しちゃうわ。



...........ん?私今誰と話してた?

「ここまで存在をスルーされたのは初めてですよ。因みに、あなたが目覚める前からいましたよ。」



「う、うそぉ(泣) 」

私の一人芝居も全部見られてたなんて......恥ずかしいぃ。



「ん?ちょっと待ってくださいよ。なんで私の脳内覗けるんですかっ?!」


「今気がついたのですか。私はあなた方の世界において 神 と呼ばれる存在です。声に出さずとも、思考を読むことなど簡単なことですよ。」



まさかの神様でした。

言われてみれば確かに、神様っぽいかも?

中性的な顔立ちで、凄く美人さんだ。


「ぽいのではなく、神ですよ。」


「...勝手に覗かないでください!で、その神様が私になんの御用ですか。私駅に向かってた筈なんですけど?」


「ええ、駅に向かう途中あなたは事故に遭ったのですよ。覚えていませんか?」





え?事故に遭った?


「えーっと、私死んだってことですか?」


「ええ。しかし、本来あなたは死ぬ運命にありませんでした。今回の事故は、こちらの手違いでし「ちょーっと待って。手違い?今手違いって言った?」」


「...言いかけましたね。」


言いかけましたねって、さっきからこの神もどきなーんか腹立つぅぅ!!


てことは何?

私手違いで殺されたの?

6年振りの外出で事故死とか笑えないよ?!



「ちょっと、手違いってどういうことですか!」



「簡単に説明すると、あなたの運命の歯車を紛失したことで、世界に 消えた と判断されたのです。」


「最近歯車管理を行うものが代替わりしたのですが、どうもまだ不慣れなようで。あなたの歯車を誤って処理場へ移してしまったらしく」



移してしまったらしく......じゃないよ!

そんな不慣れな新人管理(人?)のせいで死んじゃったなんて...

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