7月10日 筑紫次郎

 つ : 続く雨

 く : 崩れて氾濫

 し : 死者が出て

 じ : 住民避難

 ろ : 路頭に迷

 う


 日本の三大暴れ川は、坂東太郎(利根川)、筑紫次郎(筑後川)、四国三郎(吉野川)。三兄弟みたいなかわいい名前なのに、大雨が降ると豹変するんですね。

 以前だったら、ニュースに釘付けになるような恐ろしい災害が起こっているのに、この度の九州の豪雨による災害を見る自分が慣れていることに異常を感じました。

 50年に一度のはずの雨が毎年降っているこのごろ。台風みたいに怖さを感じないので、非難のタイミングを逃しかねないところが怖いなと思います。

 我が家のある地域のハザードマップをみると、土石流危険地域で、そこら中、真っ赤っか。避難所すら真っ赤っか。どこへ行っても危険です。

 そして、今はコロナで避難所の定員も減らさざるを得ず、住民が入り切れるとは思えません。

 振り返れば、山は土砂が砂防ダムを超え、川は堤防が決壊し、海は津波が想定外の高さでやってきました。近いうちに南海トラフ地震は来ると言われています。下手したら核戦争も起こりかねないし、コロナウイルスだってどうなるのか? こんな世の中でどうやったら助かるのか、努力の方向が分からなくなってきました。それでも、暗くならずに希望をもって明るく生きたいと思っている私。どこまでも前向きです。

 ニュースを見ながら思い出しました。幼い頃のこと。

 何かとても困ったことになると、

「神様、ごめんなさい! いい子にしますから、どうか助けてください」

 と、心の中で言っていました。

 葬式と法事の時だけお坊さんに会うような、普通の仏教徒の家に育った私ですが、なぜか「神様!」と、思っていました。みんな宗教関係なく、「神様助けて」って思ったこと、あるんじゃないでしょうか? 私だけ?

 そんなことを思う今日この頃。私は悔いのないよう、良い子にする努力をしています。行きつくところは神頼み。でも、ただで助けてもらおうなんて、ムシが良すぎるでしょう?

 ところで「良い子」の正解って、何なのでしょうね?


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