【不定期更新】カフェ・シルクハット

卯月あと

プロローグ

 学校に行く理由が分からなくなった。


 テストで100点取っても、成績が4と5のみで構成された良い成績を取っても、両親から褒められることは無い。




 姉の高校での成績はALL5で、学内テストは常に1位だった。


 姉は部活動で全国大会まで行った。


 運動部も文化部もどちらの部活も手を抜く事なく良い成績を残している。


 それに比べ、妹のあんたは、こんなにも出来損ない、親として恥ずかしいとまで言われる。


 成績平均は4.5

 世間から見れば充分良い成績を取ってるし、部活だって運動部にしか属してないものの県大会までいった。

 それでも、両親は出来損ないと言う。


 学業や部活動で認めてもらえないならと料理を頑張ってみたり、掃除や片づけをこまめにやってみたりしたももの、両親からの評価は変わらなかった。


 私の価値ってなんだろうか。


 肉親である両親から認められない私に価値があるのだろうか。


 このまま高校行ってても、価値が見い出せるとは思わない。


 いっそのこと、学校サボってもいいかな。


 唯一私を認めてくれる姉の期待を裏切ることになるけど、少しだけ休んでもいいだろうか。

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