君と僕と歴史

ヴェベル

1ページ目 神様

 綺麗な夕焼け、壱佳は秋の風に吹かれ様々なことを考えていた。何の変哲もないこの日常。いつも何かしらの変化を期待しながら帰宅路につく。


 家に帰ると受験生なので机につき参考書やワークを取り出し勉強をはじめる。しばらくすると全てを閉じ机の中から1つのノートを取り出し始める。


ーーオリキャラノートーー


「よく見る異世界転生とか、生まれつき能力とかそんな非現実的なことじゃなくても、天才に生まれたかったな……」

ノートを持ってベットへ転がりながら呟く

「はっ!それなら中世辺りに生まれたかったな……でも食料問題がっ……」

今度は机の中から歴史の本を取り出す

「貴族……でもやばいのかよ!今は平和だしいい事だけど、刺激がほしい!何か!」

ベットへダイブし1人で騒いでいるとだんだん眠気が襲ってきました。

「今日……保険体育厳しすぎるだろ。シャトルランとかふざけんなぁ……せんせ~」

そんなどうでもいいことを呟きながら眠りについた。


「ん……んぅ?真っ白?夢か」

目が覚めると見たことも無い景色。しかし普段見ている夢とそんなに変わらないため二度寝する。

『神聖な場所で寝るとはいい度胸だな。』

「知るか」

寝てるところを呼んだのはお前だろと思いつついつも通り聞こえる声を無視して寝る

『……力を欲しくないのか』

「……ZZzz」

『……お前の世界でも使える力をやろう』

「それなら早く言ってくださいよ」

この主人公とてもチョロい。

相手は姿が見えないがとりあえず話を聞くことにした。

「なんか一瞬誰かにdisられてたようなきがするけど、まぁいい!その力を詳しく!」

『それは、』

「それは?!」

『それは……偉人の力を使うことが出来る』

「仮面ライ〇ーゴー〇トかな」

『何もかも消されるからやめなさい』

「はーい」

『ごほんっ……さて、偉人の力を与える前にやって欲しいことがあるのだ。』

「やって欲しいこと?代償にくたばれとか?」

『私のことをなんだと思っているのだっ!』

「睡眠妨害魔。」

『神様だ!……まぁその件はすまないな。兎にも角にも、やって欲しいことがあるのだ。』

「まぁ聞かないと、力くれなさそうだし、睡眠の続きも出来なさそうだしね」

『……分かってるじゃないか。これから君はとある世界に来て欲しい、そしてパートナーを選んで欲しいのだ。選んだ後神の宮廷にこい。その後に全て説明しよう』

「神様~今じゃダメなんですか?」

『世界の住民はしらないのだ。二度手間はしたくないのでな。どんな人を連れていくか私はたのしみだ。また会おう』

「強制かよ!」

叫びは無惨に響くだけ。そして、眩しい光に身が包まれる


 続く

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