油断禁物
寝ている時の先輩はさながら蛹だ。身を丸め、かけ布団を躰に巻き付けるように引き寄せ、頭も布の中に引っ込めてしまう。
すうすうと健康的な寝息を確認してから、いつも枕の下に入れている先輩のスマートフォンを手に取る。今のうちだ。友人に助言されたのかロックがかけられているが、パスワードなんて大体想像がつく。
「す、け、べ」
まず今推しているキャラクターの愛車のナンバーを打とうとした時、布団の中から笑い声と共にこちらを詰る声が響いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます