祝祭 カルネヴァーレ
宮田秩早
第1話 序文
勇敢な雄山羊のウレスコサパタ
ピレネーの峰を疾風の如く
駆ける姿は天翔る星の如く
美しい雄山羊のウレスコサパタ
その毛並みは峰を飾る初雪の如く
その足には金の靴を履く
恐れを知らぬ雄山羊のウレスコサパタ
天に輝く陽を目指し征く
火の輝きに魅(み)せられたかの如く
~「ピレネー民謡集」より抜粋~
脚注:この「抜粋」は十二世紀、
「ピレネー民謡集」なる原書の存在は確認されておらず、現存する現地民謡に類似のものがないため、詩の全文および真贋は不明である。
なお、「ウレスコサパタ」とは、ピレネー、バスク地方の言葉で「金の靴」の意。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます