第152話 ユリシーズの扱い

 先ほど ユリシーズが風呂を出てきた所で間髪入れず、お姫様抱っにてユリシーズの部屋まで連れて行ったまでは良かった。

 彼女が喉が渇いたというので、俺は飲み物を取りに食堂に行っていた。

 しかし戻るとそこにユリシーズの姿はなかった。

 ひょっとしてと思い、美菜の部屋に、ユリシーズを見なかったかと聞きに行くと、美菜は今私の部屋にいるという。

 俺が部屋に入ろうとすると「ピシッ」と手を叩かれて 男はダメと凄んで言われてしまい、俺が食い下がると

 律子も出て来て


 律子「女の話に男が入るもんじゃないわよ!」

 美菜「ごめんね!あ・な・た♪」


 と言われ 渋渋 引き下がった。

 しかし後悔した。強引にユリシーズを奪い返すんだったと。

 そうユリシーズは部屋から 俺がいなくなった時に、美菜達の部屋に拉致されて行ったのであった。


 ユリシーズと一緒に風呂に入ったのは人数が限られていた為に、一部のメンバーだけだった。 今は雇われ人以外の女性陣が全て集まっていると言う。

 嫁会議ならぬ姫会議と言っていた。

 そう、その場に男は入れさせてもらえない、そういう場になっていた。


 仕方がないので俺は世界樹を見に行く。

 立派な気になった以外は特に何も変化はない。

 一体何が起こったのか俺にはいまいち理解できなかった。

 ただ、何が起こったのかその事実だけを受け止めるしかない。


 そうユリシーズが人間の体を得て、俺の目の前に現れた理由がわからない。

 ユリシーズも分からないらしい。

 今はそれでいい。

 問題は日食が変異の引き金らしらしいということだ。 おそらくもうどこかで変異が始まったのであろう。


 少なくともこの王城を街に関しては表立った動きは何もないなので、発生したのはこの国ではないのだろう。


 そのように感じた。

 また、ダンジョンを攻略するペースを速め、早々に 60階層をクリアし、その先に進む。


 そのた為にユリシーズをどうするかということで悩んだ。


 今更ユリシーズを連れて1階層からアタックをするなんということはできない。


 またユリシリーズは置いていかなければならないが、その為、ユリシーズにはかわいそうだが、ダンジョン攻略が終わって俺達と行動を共にできるそういう状態になるまでは、屋敷の外に出ることを控えさせなければならない。俺達がいない間にユリシーズのような絶世の美女がいるとわかったら何をされるか分かったものじゃないからだ。


 もちろん護衛を着ける。 そう、女性の冒険者を中心に明日、いや、これから雇おうと思っていた。


 そして姫会議が長引いているので、俺は冒険者ギルドに女性の護衛の為に女性限定としてギルドにて依頼を発注する事としたのであった。








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