第140話 気が付いた(短話)
目覚めると エミリー に膝枕されていた。
ここはどこだろう?そう思ったが先程のボス部屋だ入口付近以外は見るも無残な凸凹の床である。そういえばダンジョン内で、特にボス部屋で床に穴を開けた部分はこの後どうなっていくのだろうかとふと疑問に思ったりする。
そして俺の足元には、俺の足を枕にソニアがなぜか寝ている。
ソニア「 あっ!お兄ちゃん起きた」
その一言で皆がパッと俺に駆け寄ってくる。エミリーが説明してくれたが、どうやら俺はボスを倒した、後ボスのドロップが埋まっていると思われる土を床の上に放り出した後気絶したらしい。
度重なる大魔力の放出に体がついていかなかったのであろうと、皆で話し合った結果を伝えてもらった。
確かに ボスを倒したあれは 全魔力を持っていかれたわけではないが 、かなりの量を持っていかれ、これまで放出した中では一番魔力をつぎ込んだ 。その為、大魔力の放出に慣れていない俺の体がびっくりしたのだろうと言う。
そういう感じであった。
俺は立ち上がり 体に異常がないか屈伸したり跳ねたり剣を振るったり してみたが特に異常がなかった。
どうやら2時間ばかり気絶していたようである。
俺が大丈夫そうなので皆安心していた。念の為今日はドロップを回収し引き上げる事となった。
ドロップは魔石と各種装備品と何かの植物の種であったさ。何かわからないが 屋敷の敷地のどこかに植えてみようとなった。
どういう結果になるかはわからないが、ダンジョン、それもボス部屋で出た物である。
何か特殊な物のような気がするが、 不思議と悪い予感だけはしなかった。
そして俺達はダンジョンを出て 屋敷に向かうのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます