第104話 またもや

 昼休憩の後に旅を再開したが、30分位進むと異変が有った。今は丁度谷間を進んでいて、当然頭上の警戒をしている。


 そんな中、丸太や岩がゴロゴロ転がっている。全員に警戒を促し戦闘準備をさせる。今回は馬車から全員が出る。


 すると先に何かがあり、潰れている馬車や人や馬の死体が複数見える。


 そして数人が死体や馬車をあさり終わり引き上げているのが見える。俺とモナは馬を全力で走らせそいつらに迫る。俺はウォーターカッターで足を切り裂く事に成功した。


 聡太「全部は殺すなよ」


 モナにそう言い追いかけ、ファイヤーボールを先頭に放ち足を止めさせた。


 盗賊「ちっふざけやがって。高々2人だやっちまえ!」


 へい若頭と聞こえたが相手は8人だ。

 敢えて少しだけ開けた所に逃げた。案の定追いかけて来たので頃合いと思い振り向きホールを8つ出して胸まで埋めた。


 聡太「こいつらどうする?」


 モナ「こうします」


 と次々に首を刎ねる。

 若頭と言われた奴ともう一人を殺さなかった。


 モナ「さあお師匠様カードを回収しアジトに行きましょう!」


 俺は頷き回収していく。モナの無情さを見せつけられたが、こいつらあの馬車の人達を殺していたからまあ妥当かと判断した。


 死体はそのままにした。


 縛り上げて皆の元に戻ると半分馬車で半分は死体への対応をしていた。俺は縛った奴を追い立てて移動した。


 俺は岩とか木を収納に入れていき道を通れるようにした。

 死んでいる馬は埋めて人と馬車の残骸は収納に入れてまずは道を通れるようにした。


 捕らえた盗賊を尋問しアジトに向かっていると最初に倒した奴が瀕死で苦しんでいたのを発見し


 聡太「おい、こいつを助けたいか?」


 若頭「そりゃあ助かってほしいがその傷だ、助かる訳ないだろう。楽にしてやってくれ」


 聡太「今から中途半端に治します。ちゃんとアジトに連れてい行けば全快にしてやる」


 そう言い切断された脚をくっつけてやった。


 縛り上げて馬車に放り込む。切断された脚がくっついたのを見て案内するといい向かい出した


 若頭「言っとくが40人以上いるからな。お前らなんてあっという間に殺されるのが落ちだぞ」


 尋問の手間が省けた。人数は大丈夫だ。俺達の力が有ればこれ位の盗賊など物の数じゃない。


 10f分程街道を外れて進むとそれっぽいのが見えてきた。出入りしている者の感じから間違いない。


 100m程離れた藪に戻りさっきの奴を治してやった。

 リーナ、ミーコ、ビグザユリア、ソニアと捕らえた盗賊を残し俺達はアジトを襲撃した。アジトは岩場にある洞窟を利用している感じだ!入り口に魔法を放ち大きな音を立てる。


 後は慌てて出てくる奴を倒す簡単なお仕事だ。

 結局50人位が出てきた。

 暫くして新たに出て来なくなり、フレディに護衛を任せ、馬車を連れてきて貰う。

 俺はモナと中に入る。

 一番奥の手前に恐らく頭領とその側近だろう者がいた。そこそこの奴が2人と手練が1人だ。

 モナに側近を任せ俺は頭領だ。

 いきなりナイフを投げてきた。

 俺は避けられなかった。

 しかして装備の軍服にしか見えない鎧が弾く。

 短剣を2本構えて突っ込んできたが穴に嵌って頂き、腕を蹴り上げて骨を折り頭を蹴り気絶させたと思う。一応息をしているから死んでいない。

 モナはそれは見事だった。2人相手に余裕で戦い俺が頭領を捉えたのを確認すると心臓を一突きともう一人は袈裟がけに斬りつけあっさり倒した。

 頭領を縛り上げて馬車の護衛を残し物色だ!

 一通り溜め込んだ物資やお宝を回収し死体からカードを回収した後リーナにアジトを焼き払ってもらう。

 今は何を回収した物をいちいち見なかった。後日検証だ。

 お金は別だ。きのうのは400万、今日のは1000万程溜め込んでいた。


 結局捉えたのは4人だ。

 荷馬車が1台有ったので4人を放り込み、馬を繋ぎこちらはビグザが御者だ。

 馬が30頭程いたのでこれも連れていく。

 そうしてアジトが燃えたのを確認した後水魔法を使える者で消化をした。燃え広がると厄介だからだ。

 その後は問題なく進み、2時間程で街に着き、捕らえた奴をギルドに連れて行き換金だ。分散して行動だ。

 俺はギルドへ

 他に馬車と馬を売りに行く班

 宿を確保する班

 と別れた。

 ギルドへは明日の朝出発前にお金を受け取る為に行く事になった。

 今日は殺された者のカードと死体を渡している。嫌な作業だが、これは旅の者の義務だった。


 お金はきのうのが討伐依頼報酬1000万、懸賞金3000万

 今日の奴らは討伐依頼がやはり有り報酬2500万、懸賞金9000万と高額だった。それだけ悪事を働いた証拠だ。


 そうして今日はもう宿に向かい休む事にしたのであった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る