第94話 面談
この日の夜はちょっと高いお店に食べに行った。
モナの為だ。そして俺好みの格好をしてくれているお礼だ。
ちょっとしたコース料理を頂き、モナをもてなしたものだから泣いてしまった。
そして帰宅後は準備に余念がない。
時間が経つのは早いもので寝る時間となったが、今日の俺はモナとエミリーと一緒に寝る。リリアが変わったと言うのだ。一緒に誰が寝るかローテーションを掛けると言うので明日はリリアとモナだ。
勿論モナとの初夜の日はもっと先だ。いま初夜を迎えるとダンジョン探索で生き残れないからだだ。流石にモナも分かっているのでがっついてこない。
単に添い寝であり夜伽の当番ではないのだが、それでもモナは嬉しそうにしていて、寝間着もちゃんとしたのを着ていたので褒めてあげた。
そして夜が明け新たな一日の始まりだ。
どうもモナを後ろから抱き着きモミモミを堪能していた。いつも俺の朝はモミモミを堪能して始まるので、モナは朝から真っ赤である。更に日課としてエミリーの尻尾をモフりウェイアップである。
今日の行動を打ち合わせし、朝一番にギルドで美菜達の装備の買い取りの件で希望する関係者との打ち合わせだ。これは基本的にモナに任せている。
朝食を食べギルドに向かう。するとギルドマスターが待ち受けていて先に話をする。ダンジョンの進行具合と予定を聞かれた。おそらく今日か明日で見張りが引き上げると思うのであと一週間ダンジョンの探索を行うと。その後適当な依頼を受けるか単に旅に出るかだ。幸い今までモナがあちこちの街へ渡り歩いているので誰も不審に思わない。
到着階層や魔物の分布、地図等を分かる範囲で伝えてきた。但し公表は一週間後だ。ギルドの記録として残すのに時間を要するとするのと、他の冒険者に先を越されるのは本末転倒になるから時間を開けるのが通常のルールだと。
そして時間になり美菜達の装備の話になる。
驚いた事に先日の騎士と上司の騎士団長のみだ。
生徒達は誰もいない。既に城に引き上げているっぽく酷いものだ。
ダンジョンの進行具合と出没する魔物やトラップの状況から56階層以降に踏み入っった形跡はなく、俺達が最初の到着者だと、俺の仲間以外はダンジョンの出入り口以外で見掛けていないと報告し、頷いていた。
装備は全て買い取るとの事。基本的に騎士団の装備で、一般に流れるのは良くないと、服はいらないという。逆にどうするのか聞かれたが、上等な生地なので着れるのは俺達で着て、サイズが合わないのは古着店に売ると。
古着が一般的な世界で既婚者がいるのでごく普通の対応だ。そうしてお金を受け取り、これからダンジョンアタックの為服は夜引き上げるとした。
騎士団長に何故ダンジョンのアタックを急いでいるか聞かれたので、王城街のSS級パーティーが探索を再開し追い越される可能性と、その場合はボスのファーストアタックの美味しいドロップが得られなくなるからと俺とモナの剣を見せると納得していて、別れた後ダンジョンへ向かったのであった。
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