第80話 40階層のボス戦

 40階層のボス戦にあたり、条件を付けている。安全に倒すだけなら簡単だ。俺のホールで埋め、皆 が魔法を一斉に繰り出す簡単なお仕事だ。ただ、これが通用しない相手だと場数を踏んでいないとどうしようもないようになってしまう恐れがある。なのでホールで埋めるのが通用しなかった体で戦う。


 条件だが、まずはホールはいざという時まで使わない。


 モナは美菜の護衛させ、指示するまでは命の危険が迫った者の救援以外は手出しをない。

 俺のウォーターカッターは勝負が付くまで使わない。こんな感じだ。モナに頼る癖が付くと何らかの理由でモナが戦えないと全滅し兼ねなくなるからだ。


 出てきたのは普通のより一回り大きなミノタウロスで多分Aランクだ。


 手始めに俺とフレディで斬りかかるも大剣にあっさり弾かれる。

 フレディは蹴られ吹き飛び、俺は首を斬られる直前にモナが剣で受け流してくれたお陰で助かった。


 聡太「すまん。油断した。助かったよ」


 モナ「油断大敵ですわよ。お師匠様でも油断されるのですね」


 一旦打ち合ってくれて俺が引く時間を稼いでくれた。

 やはり正面切ってでは駄目だった。予め多分駄目だが試すとして、次の動きを決めていた。本来は場当たりでやるのだが、今回は予め決めた指示に従って貰い、その結果から今後の方針を決める予定だ。


 次はミーコだ。

 ヘイトを稼ぎ、その間にリーナとサーヤの魔法だ。

 次いでリリアが斬り込む。


 その間にユキリンとユリアがフレディをミーナの所に連れていく。ビグザが護衛だ。敢えて女性陣に運ばせた。男性陣が無理な時はしなくちゃならないから、今の内に慣れて貰う。


 俺とリリアが交互に斬り結び、退くと皆の魔法だ。段々当たりだし、俺の剣が右腕を切断した。そしてリーナの魔法で火だるまにする。


 ビグザ、ユキリン、ユリア、エミリーが魔法を撃ちまくり、フレディが喉に剣を突き立て、ほぼ決着した。


 最後は俺のウォーターカッターで首を切断しボスは霧散していった。これも使用を止めていたが、最後に威力の確認の為に使う事に決めていた。


 全て順調だった。

 課題も有るが、次は俺以外で指揮を取る事を考える。


 俺に頼るのは良いがチームを分けたり、俺が倒れた時の対処の為だ。候補を夜に精査だ。


 ドロップはモナ向けのセクシーな鎧だ。モナが見惚れていて、俺を救ったご褒美として与えた。頬ずりをして、先程の感謝し、上がったモナの株がまたもや下がる。


 それとミーナにぴったりな盾も出た。軽量だが強度はピカイチな逸品だ。レッドドラゴンの楯だった。


 取り敢えず怪我人を治療し、皆の無事を喜び、良くやったな!と誉めちぎっていくのであった。

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