第44話 ボス戦行くぞー!
階段を降りるとひとあんしんした。そう、扉の前に転移石が有るのだ。そう、ここはボス部屋だ。
この場所は魔物が沸かない所謂セーフゾーンだ。但し狭いのが難点だ。少し休憩を取る事にした。
桶を出しウォーターとアイスボールで水を冷やし、そこに飲み物を入れた容器を入れて冷やす。
そろそろかなと思い、二人に配る。
リリア「えっ!何この冷たさ!?美味しいよこれ!」
エミリー「ほんとね!こんなに冷たい飲み物なんて飲んだ事がないわ!癖になりそうね!トニーありがとう!」
そう言いエミリーとリリアがそれぞれ頬にキスをしてきた。
聡太「大した事じゃないけど喜んで貰えたなら嬉しいよ!あまり沢山飲むと下痢になっちゃうから程々にね!」
二人が美味しそうに飲むのを見て俺もほっこりする。
10分程休みそろそろかと思い二人に尋ねると頷いたので、皆の装備を点検し、問題が無いのを皆で再度確認してから扉を開けて、初めてのボス戦に挑む。確かオークナイトだったよな!
ボス部屋に入り俺は無意識に中央を確かめに奥に向かう。そうすると扉が閉まった。
聡太「いよいよだからね。頑張っていこうな!」
そうやって気合を入れていく。部屋は小学校の体育館くらいで、高さは10m位ある。
二人共うん!と返事があった。
そして中央付近が発光する。
そうすると体長2.5m位のドラゴンの幼体?が出てきた。いきなり尻尾が振られる。俺はドラゴンの出現を確認した直後にエミリーの足下に直径1.5mの球形の穴を開けた。土はドラゴンの上だ。
エミリー「キャー!」
エミリーの悲鳴の直後先程までエミリーがいた所を尻尾が空を切る。
聡太「エミリーはそこから援護してくれ、リリアはあいつに適当に切りかかってくれ。尻尾に気をつけるんだ!」
俺はドラゴンの攻撃を躱しつつ奴の間合いを測っている。
そして俺を追いかけ出した。俺は駆け出して一定の距離を置きつつる逃げる。
時折ファイヤーボールを放つが無視される。
奴がペースを上げると俺も上げる。5分程で大体の間合いを掴んだ。そしていきなりドラゴンの真下に2.5m四方の穴を開けた。土は勿論真上だ。
ドラゴンが飛んで躱そうとするが土が直撃し、穴に押し付けられ、体が土に埋まる。
首から先が出ている感じだ。
俺はドラゴンの上に被さった土に乗り、頭部目がけて飛び降りた。剣の鍔に足を載せ全体重をかけた剣を左目に突き刺した。
ドラゴンの咆哮が響き渡る。そして
聡太「ライトニングボルト!」
と叫ぶと雷を剣に放った。そこからひたすらライトニングボルトを使いまくりやがて断末魔の咆哮と共に霧散した。何故か使えた。喰らったのは夢だけそと思っていたがひょっとしたら記憶を失う前に取得していた可能性もあるのだろうか!?
魔石と何かアイテムをドロップした。
ディスプレイにレベルアップのアナウンスが響き渡る。
リリアを見るがリリアは無傷だが唖然としている。
エミリーの所に行くと足を押さえて呻いている。ホールを駆使して通路を作りエミリーの元に行き急ぎヒールを掛けるとエミリーが感謝をしている。
聡太「大丈夫か?痛い所は?」
大丈夫というので、お姫様抱っこをすると
エミリー「キャッ!」
エミリーは短く可愛い悲鳴を上げるがお構い無しに抱き上げドロップの所で下ろす。
聡太「何でドラゴンなんか出やがるんだよ!」
エミリー「初心者ダンジョンでこんな事って聞いた事が無いですよ」
聡太「ここを出てギルドに報告だな。まあ、先ずはドロップの確認をしてご褒美をゲッツしようぜ!たのしみじゃー」
リリア「あら?随分と嬉しそうだ事!」
聡太「そりゃあな、納得はしないけど、幼体とはいえドラゴンはドラゴンだじょ!お宝を期待せずにいられまへんよ!」
ドロップに期待を膨らませつつ確認する。棺位の大きさのトレジャーボックス?が有った。
魔石以外では俺用のドラゴンの革鎧、エミリー用のドラゴンの革で出来た衣、リリアにはドラゴンの軽量な鎧、何やら色々な剣がゴロゴロ出てきた。30本以上だ。何かの書物も出てきた。
それらをしまい、入り口から転移石でダンジョン入り口に行き、ダンジョンを後にするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます