第29話 冒険者の掟の為の訓練

 朝目覚めると朝チュンの状況では無く単にリリアを抱きまくらにしているだけだ。

 彼女の体は柔らかく気持ちいい。ちょっと胸に手が当たっちゃったけど何も言ってこない。でも柔らかくて良かった。わざとじゃないんだが良かった。

 彼女とエミリーさんと付き合うんだよな、俺の彼女になったんだよなとぼーと考えていた。


 朝早くにギルドでエミリーさんと待ち合わせだ。打ち合わせをしてからギルドマスターに報告するんだと思う。


 宿の部屋は着替える場所がない。リリアは俺がいてもお構い無しで真っ裸になり着替える。

 殆どの冒険者がそうするのだと言うが、俺には心構えがない。分かってはいても裸の女性がいれば見たいし、興奮もする。だけど、冒険者はおしっこなどをする場合、異性でも相棒の目の前でお尻丸出しだ。目に付く所で護衛をしなければならない。恥ずかしいからと薮の中に入っていくと魔物に襲われるからだ。


 野営もテントの中で男女混合で着替える必要があるので、異性の前でも着替えざるを得ない。

 その為に例え美女が目の前で着替えていてもスルーし、興奮しない様にならないといけない。それが出来なければ夫婦以外での男女混合での活動が出来ないのだ。

 俺にはそれが出来ず、リリアに協力して貰っている。勿論プライベートな時間では話が別だが、興奮しないようにならないとこの先が厳しい。俺がリリアの肌を見ていちいち興奮しているのでリリアに冒険者の掟を言われたのが始まりだ。暫くは宿の部屋にいる時を冒険者タイムとして俺がリリアに欲情するのを抑えられるまで訓練すると昨夜言われたのだ。そう生殺しタイムだ!


 先ずはリリアが部屋に入り下着姿になる。やはり反応してしまうが、慣れるようにする。まずはリリアの下着姿を見ても冷静でいられるようにする。

 次にトイレでお互い一緒に入り用を足す。

 外で冒険するのに見られている状態でも出来ないといけない。

 お互い真っ赤だが、仕方がない。俺も恥ずかしかった。リリアも今までソロで誰かと冒険者として活動した事がなく、トイレの訓練も幸恵さんより言われた事という。俺は女性がおしっこをするの見て興奮するような変態ではないので、お互い様の恥ずかしさと義務からの訓練だった。本来女性の仲間がもう一人いれば必要ないが、俺はリリアとの二人組だ。だから必要だった。


 俺がリリアの下着姿に反応しているのでリリアも恥ずかしいというが、冒険者としてやっていくのに必要な事と割り切ってくれていた。そう、俺も幸恵さんにちらっと言われていた気がする。訓練にリリアを使いなさいと。単に俺をからかっているのだと思ったが、リリアの真剣さが真実だと物語っていて説明も納得した。


 下着姿には慣れてきて大丈夫だったが、おっぱい丸見えはまだ駄目だった。外で湯浴みを誌たり体を拭いたりするのに川や湖だった場合裸を絶対に見ないと守れないからだ。エロ抜きで真面目に苦しい訓練をしている。

 取り敢えず数分目の前にあるおっぱいを見続ける。とても綺麗なおむねだ。と早速雑念が入る。

 リリアも恥ずかしがっていたが、お陰でトップレスで動いていても反応を抑える事が出来、何とか理性が吹き飛んで押し倒すのを避ける事が出来そうだ。でもまだまだなので今日も帰ってきたら行うという。

 彼女はもう俺との体の関係を受け入れている感じだが、まだ駄目だ。雰囲気がない。そうお互い愛しているという甘い雰囲気で、お互い愛を感じて初めて肌を重ねたいとロマンチックな事を考えていた。多分今押し倒しても受け入れる筈だと確信をしている。


 俺もリリアの着替えの時は背中を向けるようにするつもりだ。それが紳士ってもんだろうと持論がある。


 と今日は初心者用のダンジョンに行くつもりなので鎧などを着ていく。

 俺は収納にあったブロードソードというのを身に着けた。そこそこ上等なので、騎士団でよく使っているのと同じらしい。


 それはさておき、食事をしてギルドに向かうのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る