寮での不思議な話
今回は母子寮で起きた不思議な体験を書いていこうかな~
まず、僕の住んでいた母子寮は薄緑一色で塗られた、いかにも「施設」って感じな建物だった
しかも結構な築年数らしく、外階段の下からコンクリートが割れて落ちたり、部屋の中や廊下の壁はヒビだらけだったな~
それでも家賃やガス、水道代は無料で最大3年は居られるので、母子家庭にとっては不気味さを上回る物なんだろうな~
ただ、聞いた話だと元は精神疾患者とかの最終収容施設とかで、殆どがこの建物で亡くなったとか・・・
まぁその話は寮を出る頃に聞いたんで、そうとは知らずに生活してたよな~w
でもその話に信憑性の有る様な体験はしたので、一つずつ説明しようかな
①不思議な風
寮に住んでいる世帯は6、7世帯くらいだけど、各世帯で子供は1~3人居たので相当多かった
しかも大体が小学生なので、帰宅後や休みには互いの部屋に行って遊んだりもしていた
その日もいつもの様に同級生の部屋に遊びに行っていた
この子の部屋は2階の角部屋で1Kと言う間取りで、押し入れ代わりか冷蔵庫が入りそうな収納スペースがあった
入り口はフスマでは無く、しっかりと閉められる扉になっていて、中に入って閉めれば光が一切入らない程に密閉される所だった
当然中に空気の通り道も無い
当然子供はそう言う所が大好きで、僕らも例外じゃなかった
で、その当時はLEDライトとかスマホは普及してなくて、明かりと言えば懐中電灯かライターの火が主だった
その日は、僕と友達二人でそのスペースに入って、中で怖い話をすると言った遊びをしていた
光源は電池が無かったので、ライターの火だけ
中に入って扉を閉め、目が慣れた頃にライターで火を灯す
普通空気が動かないので、僕らが動かなければ火は動かない
でも、火を灯した途端に火は左右に大きく動いた
しかも1、2回どころかずっと揺れていた
流石にヤバいと思ってすぐに外に出たよw
それ以外はその部屋で体験はしてないけど、その子はその後少しして退寮したけど何か有ったのかな~
②妹の話
僕の妹達も不思議な体験をしていたらしい
上の妹の話だと、僕らの寝室には両開きの押し入れが有って、扉が中途半端に開いていて、ふと中を見た時の事
中から能面の仮面がこちらをじっと見ていたらしい
当然そんな仮面は家には無い
なんだったんだろうな~
下の妹の話はもしかしたら夢かもしれないけど、夜中に騒いでいたから記憶に残っているな~
僕らは家族で川の字で寝ているんだけど、僕と下の妹は両端でその時の様子は見てなかった
ただ、僕は眠れなかったので目を瞑っていたらいきなり下の妹が叫んだ
皆起きて電気を付けて話を聞いたら、どうやら窓の外から上半身だけの女が飛んで来て、廊下側の壁へ入っていったとの事だった
服装は白い着物だったらしい
能面、白い着物・・・う~ん、牛の刻参りかな?w
まぁ、約2年の間で周りから聞いたのはこれくらい
次は僕自身が一人の時に体験した話を書こうかな~
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