ピースサイン/慈愛病院

ネットで慈愛病院について調べる→

最近 有名な病院らしい。他の病院で見捨てられるような重症患者も全員受け入れて治してくれるんだとか。バスを使えば10分で着く。


バスに乗って慈愛病院へ→

先頭の席に座っていた少年が不意に立ち上がり、「俺降りるーー!!」とボタンを連打した。ちょうど次の駅は目的地だ。


バスを降りる→

「わっ!!!」

突如現れた、フードを深く被った少年は探索者たちをおどかした。先程ボタンを連打した少年と同一人物。

「あっはははー!ビックリした?ビックリしたよねー?」


「じゃーね。また会いに来るよ、C」

「ばいばーい!またね!!」

少年はそのまま病院とは反対方向に走っていった。








〈慈愛病院〉

どこにでもある普通の病院。かもめ総合病院よりは小さいが、立ったばかりのように綺麗。入り口前には警備員の服を着た大柄な男が二人。


目星→

カーテンが全部閉まってる





正面玄関から侵入を試みる→

正面に近付くと、警備員の一人がそっちを見る。

そのまま素通りしようとすると、「お待ちください」と肩を掴む。

「失礼ですが、何号室の患者様のお見舞いでしょうか?」


分からない→

「…」

警備員はもう1人の警備員に「おい」と声をかける。そのままもう1人の警備員は八尋に近付き「お帰りください」と言った


適当に言う→

「○号室の方のお見舞いですね。患者様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」


これも適当に言う→

「少々お待ちください」

見張りは無線を取り出すと、「○号室の患者様の名前は?」と聞いた

『田中様です』

「(ぎろり、)」







裏から侵入→

目星成功で 上手い具合に壁と同じ色に染め上げた扉があることに気が付く。鍵はかかっておらず、扉の先はごく普通の病院の廊下である。








2階へ→

そこに広がっていたのはごく普通の光景、普通の病院。点滴をつけて歩いている人や私服の親子、ナースや白衣を着た男が歩いている。

ここからCは行動の度に幸運を振る。



〈幸運失敗〉

「あーーーッ!!いた!!!」

廊下の先から大声を上げてこちらに走ってくる青年がいる。Cはきっと見覚えがある。

青年は二人を無視してCの肩を掴む。

「ったく、子猫ちゃんったらどこに行ってたんだよ!」

「探したんだぜ〜?勝手に脱走なんてしちゃって、今すげー焦ってたんだからな!」

「しっかし、お前自ら戻ってくるなんて…いいとこあったんだな!」

「ほら、早くお嬢のとこ行くぞ!上もすごい騒いでて大惨事だったんだからな〜?」

青年はCの腕を引いてどこかへ連れていこうとする。

※青年は真宮夏季、Cの元担当医。Cを脱走していたミケと勘違いしている。彼は普段 ミケのことを「子猫ちゃん」と呼ぶが、いきなりミケと同じ扱いを受けたCは馴れ馴れしく感じるだろう。


「お二人さん、悪いけどちょっと勘違いしてるみたいだよね〜。コレは俺とお嬢のもんだから(ニコニコ)」

「諦めろって、脱走した子猫ちゃんが悪ぃんだから〜」

「あ〜あ、かわいそー。あそこに行かねーといけないなんて。自業自得だぜ〜?」






他の探索者が尾行→

暫く歩いた辺り。入院病室からある程度離れて廊下が続くようになり、人の姿は見えない。

「…さて、と」

くるり。青年は後ろを振り返った。探索者たちと目が合う。

「やっほ〜、大胆な坊やたち♪」


「ひとつ。二人がこのまま何もしないで帰る。ふたつ。やっぱり帰る。みっつ。

─ここでお別れする」

夏季はナイフを取り出すと探索者に向かって投げた。しかし、探索者が避ける前にパシッと刃は何者かによって掴まれる。


「──ねーねー、物騒なのっていけないんだよ!」

バスで見かけたフードの少年である。素手でナイフを掴んだ手から血が溢れる。


「…は、はぁ?お前、もしかして…」

「あっははー!空気の夏季だぁ!ひっさしぶりだねー!」

フードを被ったまま、少年は青年とCの元へ駆け寄ってくる。そして血がついた手でベタベタと青年の白衣に触れた。

「すっごーい!触ったら赤くなるねぇ!白衣が赤衣になっちゃうよ!!」

「ぎゃーーー!!!?お、俺の一張羅が!!」

「それでー、さっきぶり、C!」

Cの顔を覗き込むと、フードの少年は口角を上げる。血がついた手でCの頬をベタベタ触ってくる。


「…お、お前…まさか……っ!!」

「あ、ただいまー!言うの忘れてたっ!」

少年はフードを取る。…それは紛れもない、嫌という程見てきた顔だろう。

C。貴方とまったく同じ顔。


「あっははー!俺はCじゃないよっ!」

「違うなら違うって言えよ!!(Cから手を離した)」

「俺ー?俺の名前はねー、…なんだっけ??(青年に抱きつき顔を見上げて)」

「『ミ、ケ』!何度言えば分かるんだよ!!」


「C、Cーーっ!(抱きついて頬ずり)」

「うんっ、俺すっごく探してた!Cを見つけれたからよかった!今とっても幸せ!(ぎゅーーー)」

「俺?俺はねー、C!」


事情を訊かれる→

「あ、あー……コイツはあれだ。クローン…的な?その、失敗作だよ…。

…お前が酷い怪我をしたときに作成されたんだ。ただ、お前が一人で勝手に回復した挙句、コピーミスが出たから行き場を失って…。街中で殺人事件を引き起こしてるってワケ」


「ほら、いいから行くぜ!あとでお嬢にも報告し直さねーと…」

「えー?

─行かないよ?」

ずぶり。辺りに嫌な音が響く。包丁だ。いつの間にか包丁を手にしていたミケが、夏季の腹部を刺したのだ。そして左右上下に動かし、楽しそうに傷口にベタベタ触れる。

「…あ゛………っ?」


「あっはははー!すげー血!夏季に言われたの思い出したんだ!なにか行動する時は一言言えって。だからねー、出かけてくるって言いに来ただけ!外に出て、Cと一緒にやりたいことがたっくさんあるもん!

夏季の体、相変わらずなんか固いよねー。しかもすげー血が出るし。…あ、2人も見るー?面白いよ!(くるりと振り返って)」


何してるの?→

「? 遊んでるだけ!…あれー?夏季、動かなくなった?せっかく見つけたのに、今度は別の人探さないといけないのー!?」

「もう面倒だしいっか!(にぱっ)」

ミケは血だらけになった両手を壁に押し付ける。そして大きく、「あそんでくるね!」と手のひらで文字を書いた

「よーし、準備でーきたっ!」


貴方は誰?→

「? 俺は俺だよ!俺であって、C。俺等は互いに俺等でしょー?」


クローン?→

「うん!君の代わりをする為に生まれてきたのが俺なんだ」


「あ、そーだ!待って!(Cを抱き寄せて)」

「ねーねー、いいこと教えてあげる。出会えた記念のプレゼント!(にぱーっ)」

「1階の手術室の隣の部屋、行ってみて。いいものがあるから!(楽しげに笑うと他探索者を一瞥。別に攻撃してもいいよ?と言わんばかりにそちらにも笑いかけて)」

「あはっ♪行っちゃうんだね。バイバーイ!(笑顔で手を振って)」







手術室→

ごく普通の手術室。よく分からない機械とか、手術台とかメスとか色々置いてある。部屋の左端には扉があって、その近くには多くの薬品の詰まった棚が置かれている。


扉→

扉開けようとするならば、カードリーダー形式で鍵がかかっている。


薬品棚→

黒いカード。扉を開けられる。



扉向こう→

書類が床に積み重なっていたり本棚がたくさんあったりするが、手術室と同じぐらいの大きさの普通の部屋。


目星→

成功すると、床の書類が不自然に重なっているのが分かる。1箇所だけ山盛り。


書類の山を退かす→

床に扉があるのを見つけた。


書類に図書館→

二つの物を発見できる。


「アブホースの落とし子について」

アブホースは、触手と触肢で産んだ子をつかんでむさぼり食い、原初の塊の中へ再び取り込んでしまう。しかし、逃げおおせるものの方がおおい。これをアブホースの落し子という。アブホースの落し子はさまざまな形のものがあり、人間の子供ほどのサイズから成人ほどのサイズのものまで様々だが、それより大きいことはない。1年も経てば、食べ物を摂取して成長しどんな大きさでもありえるようになる。


「手術」

このノートはコードxxxx以上の者しか見てはならないものとする。


〈次のページを見ますか?〉


実験内容

アブホースの落し子と人間(被験者)の融合

被験者名

榊 光


"彼"の協力もあり私達人間でもアブホースの落とし子を捕まえることが出来た。

今手術では榊光とアブホースの落し子をひとつにするものとする。適性は作成済。手術の手段は問わない。多くの方法を実験すること。

この手術が成功すれば、人智を超えた知識や技術、生命力を手に入れることができる。榊光は普通の医療では死亡する確率が高いが、手術が成功すれば再び目を覚まし、膨大な知識を持ってして医療界に革命を起こすだろう。

榊忍に神話生物のことを伝える必要はない。


榊忍について

榊光の手術成功後、速やかに処分すること。(例外として、榊光のアブホースの落とし子との融合に協力の姿勢を見せるならそのまま組織の一員として迎える)


榊光について

手術成功後、組織で管理する。病院からは絶対に出さないこと。もしも脱走を試みた場合、武器の使用を許可する。手術が失敗した場合、通常の手術に戻ること。


榊ここあについて

幼い為適性が作れないと判断。水橋依織に面倒を見させているが、使えそうならそのまま組織へ連れてくること。指導係は水橋依織とする。


※文面から分かる通り、忍は手術の都合の良い面しか知らされておらず 利用されている。光は手術が成功して超人になった後 病院に幽閉されて延々と患者を治療させられる。ここあは第二の水橋のようにメイドになる予定だったが、既にミケに殺されている。




床の扉から地下へ→

階段がある。中は暗いが、途中途中にぼんやりと灯りがあるので全く見えないということはない。気を付ければ転ぶこともなく下に降りられそうだ。

階段を降りて行き、探索者は薄暗い空間へと辿り着いた。ひんやりとしてどこか居心地が悪い。銀の扉がある。


銀の扉に聞き耳→

「……つ、………ら…………みな…」

「なぁ、光。もうすぐだよ。もうすぐ、全部終わるんだ。」

「堂々と外を歩けるようになったらなにしたい?やっぱりまずは学校に行きたいか?友達に挨拶しなきゃなぁ」

「家族でピクニックにも行こう。父さんも休みをもらうから、みんなで…一緒に。」

「っはは、楽しみ…だなぁ。ようやく終わるよ。光。」

「どうかお前達の人生に幸がありますように。」

※忍が光に語りかけている。


突入→

探索者は扉を開けた。中は狭い空間で、カプセルと椅子が一脚しかない。カプセルの中には誰かが眠っており、椅子には金髪の男性が腰をかけている。男性はカプセルを撫でていたが、扉が開いたことに気が付くと探索者の方を振り返る。

「!! 誰だ!?」

「なっ、…な……!!なんなんだ、お前等は!?」

「やめてくれ、息子に何かあったらどうしてくれる!!」

武器を所持している場合はそれに怯えながらも、男性はベッドで眠る彼を守るように立ち塞がる。…榊忍だ。これまで幾度も写真を見てきた榊忍本人で間違いない。


容態→

「光…?光なら見ての通り安泰だ。だが、光はこれから大事な手術がある。お引き取り願おうか」


組織が隠し事をしている旨→

「デタラメばっかり言うな!俺を、俺達を救ってくれた組織がそんなことするはずないだろう!」

「包丁を入れられ ここあと光が襲われ、家族の夢を台無しにして!日本中から悪意の目を向けられて!っ父親、なのに!家族を傷付けて!そんな俺を唯一助けてくれた組織を悪く言うな!」

最初は上記のように探索者の言葉を跳ね除けるが、説得を続ける場合は応じる。特に手術室奥の部屋にあった資料は効果的。


※忍は精神的に追い詰められているのでヒステリックな言動が多い。倒すべき敵役か哀れな被害者か、ギリギリで迷わせる。


以下には説得をするパターンの分岐が記されているが、説得をしないという選択肢も認められる。探索者がこのまま帰る場合、暫く慈愛病院に監視こそされるが やがて元の生活に戻れるだろう。


〈説得成功例〉

「…そうか。そんな…ことが。光が…そんな、ことを………。

…俺は、見失っていたんだな。光なら本当はなんと言うか、光の本当の希望が分からなくなっていた。………すまなかった」

「…手術は、やめだ。」

「…アイツなら、俺が執刀医じゃないことを悲しむだろう。ああ、誰とも知らない医者に不透明な手術をさせては…榊の名が廃る」

「まだ希望は残ってる。アブホース…とか言う奴の力を借りる必要などない。俺が治す。」

他にも説得内容によって無数のルートがある。



〈説得失敗〉

「っ光…!大丈夫だ、俺が絶対に守ってやるからな。大丈夫だッ…!(そっとカプセルを撫でると探索者を睨みつけて)」

メスが2本、飛んでくる。

戦闘開始。


【ステータス開示】

HP12 Dex17 db1d4

メス 25 1d4 回避34

※探索者のステータスに合わせて変更可。忍はとても器用なので、Dexは高めに設定されている。


探索者の勝利→

榊忍はその場に倒れた。…視界が、霞む。このまま死んでしまうのだろうか。……いやだ。いやだいやだい、やだ。まだ幼い子供たちを置いていけない、まだ自分はなにもしてあげられていない。ようやくたすけ、られるとおも、たのに。

しんだあいつのぶ、んま、で、お、れ、が

無意識に忍はベッドの上の息子に向かって手を伸ばした。…顔は、見えない。それでも大切だった。大好きだった。…大切だったんだ。

頭が真っ白になっていく。あと、ひとり。ベッドの上の彼ではないもうひとりのかおがおもいだせない。…もう、おもいだすひつようなんてない。

榊忍は一筋の涙を零し、…目を閉じた。

KP「戦闘終了!おめでとう!」







榊忍のルートが決定したら、この描写を入れる。


突如周囲の空気が重くなる。

…なんだ、これは。重い、気持ち悪い、苦しい!!こわい、こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!!

─ずるり

なにかが地を這う音がする。

──するり。ずるり。

なにかがこっちへ来る。

─ぐちゃり


扉を挟んだ向こう側。…なにか、いる。本能的に察してしまった。

そして、ソレとは違う気配がもうひとつ。

「時間になったから来てみれば…。優秀な医者を(殺して/言いくるめて)もらっては困るなぁ」

どこかで聞いたことのある声。自分達に向けられたものだと感じる。

「まぁ仕方ないか。それよりもほら、そこどいてくれない?榊光くんに用があるんだよね」

「えー、聞こえないの~?手術の時間だから、患者を置いて出てけって言ってんの!」

「………僕のこと、忘れちゃった?」

糸井桃華が立っていた。

※この場にいるイトイは病院に都合良く弄られたクローン。



「あのね、僕…この病院で働くことになったんだ!だから君たちの知らないことまで何でも知ってる。その上で、こう言ってんの。」


「はぁ、僕の言うこと聞いてくれないんだぁ…。そういうこと、だよね」

「…。いーい?榊光以外はみんな消すんだよ。…じゃ、行っておいで。」

扉が吹き飛ぶ。ずるり、ずるりと人間の子供ぐらいの大きさをしたなにかが2体入ってくる。それは全身を紫の触手でおおわれた、明らかに地球外の存在だった。

アブホースの落し子(諸々変更有)と遭遇した探索者は、1/1D5のSANチェック


【落し子A/B ステータス】

HP20 Dex9

回避0 触手 30 1d6

※医者に色々な実験をされたことで弱体化している。探索者に合わせて変更可。

※忍が戦闘に参加する場合、彼の攻撃として毎ラウンドの最後に1ダメージを与える。








〈探索者の勝利〉

不気味な音を立ててアブホースの落し子はその場から動かなくなった。やがて全身が灰のようにサラサラと崩れ落ちていく。ドサリ、榊光の入ったカプセルがその場に落とされた。

戦闘終了





「おーっ、すごい!勝っちゃった!!人間風情が、まさか本当に勝つなんて。あーあ、さすがの僕もショックかも。」

「予備がいなくなっちゃった!」

「そっ、予備!あと一体は一応残しておいたんだよね〜。いやー、やっぱり予備って大事だなって思ったぁ!」

※融合実験に使用する落し子はまだ残っているという意味。

「面白いもの見せてもらったし、そろそろ手術に入ろうかな?あの手術ができるぐらいの腕前の医者なんてうちにはざらにいるからね」

「じゃ、そろそろ退いてくれる?あとは僕らでやっておくからさ」

「え、協力してくれないの?」


「いーい?まず、榊光と榊忍を助けるにはどうすればいいと思う?」

→手術させるしかない

「そーいうこと♪人間風情の行う医療じゃ、あの子の傷を治せるか怪しいんだよね」

「それなら、人間を超えた力で治してあげないとね」

「オマケに膨大な知識も手に入るんだよ~?聞くところによると、あの子、医者になりたがってたらしいじゃん。医療の世界を牽引する優秀な医者になって、一生をかけて大勢の人を助けられるよ?一石二鳥じゃない!?」


自我は?→

「知るわけなくない?自我とか意思とか、そんなのよりよっぽど重要なのは命だよ」

「自我や意思はもちろん消えるよ!僕みたいに。だけど将来の夢は叶うし、人を救えるし、別にいいでしょ。ねぇ、榊光が医者になったら大革命が起きるって期待されてるんだ!人が死なない世界。僕らの望む社会を実現できる」


生き返った後は?→

「生き返ったあと?そりゃ、協力してもらうよ。力のある者が弱者を救わなきゃ。当たり前のことでしょ?」

「榊光にはウチの医者になってもらう。助からないと言われる患者を助けるのが僕らの使命だ」


忍が手術すればいい→

「それで失敗したら?アイツ、前にも医療ミスで人を殺してるじゃん!!人殺しに手術なんか任せられるわけなくない!?どうせまた死ぬ。」


人は必ず死ぬ→

「それが、覆るんだってば。」

「邪魔しないであげてよ!彼は死んじゃったここあちゃんを助けるチャンスを貰ってるんだよ?死んじゃった彼のお母さんも、望むなら水橋さんも、ミケが殺した大勢の人達も、これから死ぬであろう全ての人を助けられる!

「いつまでだって生きられたら幸せじゃんか…。…僕だって、もっともっと生きたかったしさ」


マスコミに非道をバラす→

「ああ、なら君を殺す。組織の全てを使って。」


光は自分の努力で医者になれる→

「いいや、どーせあの子はこうでもしなけりゃ医者になんてなれないよ。クラスメイトだから知ってるけどさ!そんなに頭も良くないし、どうせ必死に勉強しても夢は叶わない。彼の最良のハッピーエンドは 医者になることじゃないの?」


イトイを殺す→

戦闘能力を持たないので簡単に死ぬ。ただし、第二第三のクローンが現れるので一時的な効果しかない。





「…ふーん」

「じゃあいいや、あげる」

「交換条件だよ。僕は『榊光を殺さないでそっちに渡す』ことを約束する。ただし、榊ここあと榊忍は僕が貰う」

「どう?これならお互いウィンウィンでしょ?」

「僕は手術ができるし、全員は無理だけど1人は戻ってくる。あ、別に榊忍をそっちに渡して光とここあをもらうのでもいいよ〜!」





ここからどうするかは探索者の選択である。



End

「ピースサイン」

条件:榊光にとってのハッピーエンドであること。


「ドーナツホール」

条件:拭えない違和感や歪みがあり、無事で良かったが幸せとは言い難い。


「LOSER」

条件:家族と将来、二つの柱がどちらも徹底的に台無しにされるパターン。救いようがない。


その場の雰囲気や光への伝え方によって、感覚的に決めてしまって構わない。最も大切なのは 分岐条件ではなく、この人生を歩むことになる光自身が何を思うかである。

ピースサインとLOSERは余程のことがない限り出さない。




例:

ひたすらイトイにごね続ける→

ミケを捜すこと条件に、光を通常手術にする。忍が死亡している場合はここあと同様 生き返らないので光は一人になる。大学進学は困難だが保険金などで進学したと仮定して、バイトに追われて勉強できず 医者になれる可能性はやはり低い。

ドーナツホール


イトイ射殺、忍による通常手術→

通常手術では身体に後遺症の残る可能性がある。光自身に選択肢を委ねる場合、自分自身の努力で医者になることを決意する。ここあは生き返らないし、医者になれるかは分からない。

ピースサイン


光の代わりに忍とここあを渡す→

忍がアブホースの落し子との融合実験を受け、成功した場合 次々とここあ含む死者を蘇らせる。世の中がめちゃくちゃになる。ここあはメイドとしての洗脳教育を施され、光は大学進学が困難な状況に置かれる。

ドーナツホール


戦闘で敗北する→

光がアブホースの落し子との融合実験を受け、成功した場合は病院に幽閉され延々と死者を蘇らせる作業を強制される。死亡した探索者は蘇る。世の中がめちゃくちゃになる。蘇ったここあはメイドとしての洗脳教育を施され、忍は病院で働くが光とは会えない。

LOSER

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