僕はまだここにいてもいいのだろうか

青山 ゆうき

第1話

僕はいつまでこんなことをしていればいいのか、いやあの時からもう僕はこう生きるしか未来はなかったのだろう、そうあの4年前のあの時から。


4年前。

2020年7月6日

そうその日はとても暑くて日本はどんどん地球温暖化しているなと感じられる天気の日だった。僕の名前は宮藤愛輝、進学校に通い来年から始まる受験戦争に嫌気がさしているどこにでもいる高校二年生だ。「よう、愛輝ー

今日もいつも通り不景気な顔してるなー」と声をかけてきたのは幼稚園からの腐れ縁で今も同じクラスの須藤ヒロトだ。こいつは顔もよく基本的になんでも出来る奴だが、めんどくさがりであまり全力を出すことは無いやつだ。二人でゆっくり話しながら学校へと続く坂道を登っていると、「おっはよーーー、朝から男二人でむさ苦しいわねー」と思いっきり背中を叩かれて振り向くとそこには同じクラスで友達の秋川愛奈がいた、「いってーーなおいこのバカ力が」と背中をさすりながら文句を言うヒロト、「おはよう秋川さん」と挨拶をしておいた。僕たちは基本的にこの三人でよくつるむことが多く仲がよかった。「挨拶なんていいから急がないと学校遅刻するよー急げ急げ」、「げっもうそんな時間かよ愛輝俺たちも急ぐぞ」。そうこんな朝から始まったんだあんな事がなければ今日も何も代わり映えもしない1日を送るはずだったのにそうあんな事さえなければ、

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